不退寺 多宝塔下重
重要文化財
(鎌倉時代)
高さ不明

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不退寺多宝塔下重 (Hutai-Temple)

仁明天皇の勅願を受け、在原業平が開基したとの由緒から「業平寺」とも呼ばれる。
 多宝塔に関しては、「大和名所図絵」によれば、寛政年間には檜皮葺きの上層部があったが、 明治に入ってからの廃仏毀釈の中で取り払われ、現在は第一層のみが残っている。 もとの高さは約13mあったといわれる。


(仏塔訪問日記)

ものすごく狭い境内に所狭しと、重要文化財の本堂や南門、そしてこの多宝塔が建ち並ぶ。

周りには草木がうっそうと生い茂っていて、全体像を撮影するのは難しいが、 かなり歴史を感じさせる多宝塔である。

明治初頭までは上重もあり、多宝塔の原型をとどめていたが、廃仏毀釈によって、すべて取り壊されずに、 なぜその上重だけを取り払われたのかは分からない。

寺には他に、五世紀のものと見られる平塚古墳の石棺があるのだが、それにはなんと、地元の農民が鎌を研いだ跡が残っている。 仮にも歴代の天皇家のものと思われる棺で鎌を研ぐとは、その農民は恐るべき神経の持ち主だったのではないだろうか?


初回訪問&撮影日 2010年6月5日


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多宝塔下重(重要文化財)


本堂(重要文化財)

南門(重要文化財)


石棺
交通アクセス

JR大和路線奈良駅・近鉄奈良駅より奈良交通バス(西大寺駅・航空自衛隊行き)「一条高校前(不退寺口)」下車、徒歩7分


駐車場有

仏塔巡礼ドライブ難易度 ふつう(★★★)

(★)・・・・・・・・・・非常に易しい
(★★)・・・・・・・・易しい
(★★★)・・・・・・ふつう
(★★★★)・・・・難しい
(★★★★★)・・非常に難しい

(おすすめアクセス方法)
公共機関か自動車どちらでもいいが、門前の参道は一部狭く、駐車スペースは数台程度分なので、 先客がたくさん来てたら駐車できないので注意が必要である。

(住所)
奈良市法蓮東垣内町517

より大きな地図で 日本国宝&重文指定仏塔マップ を表示

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