金剛三昧院 多宝塔
国宝
(1223年 鎌倉時代中期)
15.6m

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金剛三昧院 多宝塔
(Kongozanmai-in Temple)

金剛三昧院は、北条政子が、夫・源頼朝と息子・実朝の菩提を弔うために建立した。 そのため鎌倉幕府によって手厚い保護を受け、大いにその規模を拡大する。多宝塔もこのとき建立されたという。


(仏塔訪問日記)

今回、高野山へ来たのは、山内にある8〜9基の仏塔を見るのが目的だった が、何よりも、高野山内最古で、国宝であるこの金剛三昧院多宝塔を見るのが最大目的であって、失礼だが、他の多数の仏塔はそのついでだった と言っても過言ではない。

金剛三昧院は、高野山内で実質的には一番貴重な仏塔建造物であるこの多宝塔を、参拝料もなく公開している。

どこかの寺のように、昭和に再建された新しい瑜祇塔を、もったいぶって、寺の後ろの山奥にしまい込んで、一般観光客に見せないようにする態度とは大違いの 懐の深さである。

にもかかわらず、境内は静かでほとんど人がおらず、さっきまであんなに人が多かった同じ高野山内だとは思えないほどであった。

境内に入って左側に、一際目立った多宝塔がある。 さすがは、日本三名塔の一つであるだけあって、高野山内の他の仏塔とは別格の美しさだった。
 女性的な美しさの石山寺多宝塔に対して、金剛三昧院多宝塔は、どちらかというと武骨で、 最も古くから、女人禁制の高野山で堂々とたたずんでいるので、男性的であると言えるかもしれない。

この貴重な遺産も長年の痛みは激しく、それを維持するにはたくさんの費用がいるようである。
 高野山に訪れる多くの人々が、何が本当に貴重なのかを知り、少しでも多くこの寺に参拝し、 参拝料箱に、多くの金額が集まることを願ってやまない。

初回訪問&撮影日 2010年07月24日


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実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。





本坊(重要文化財)




立て札
交通アクセス

南海高野線「高野山駅」から南海りんかんバス「千手院橋」下車徒歩10分

駐車場有

仏塔巡礼ドライブ難易度 ふつう(★★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

おすすめアクセス方法
関西各電鉄会社より発売されている『高野山1dayチケット』がおすすめ。 発売時期等要問合せ

自動車の場合、371号線は道幅が狭くドライブ難易度高。
370号480号経由がおすすめ


住所 和歌山県伊都郡高野町高野山425


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