国宝 御上神社本殿 滋賀県野洲市


御上神社
本殿
国宝
鎌倉時代後期

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(歴史)

社伝によると孝霊天皇の時代、天之御影神が三上山の山頂に降臨し、それを御上祝が三上山を神体 として祀ったのに始まると伝わる。 御上祝は、野洲郡一帯を治めていた安国造の一族であり、当社の祭祀は安国造が執り行っていた。  養老2年(718年)、藤原不比等によって遥拝所のあった三上山麓の現在地に社殿が造営された。 平安時代中期の『延喜式神名帳』では「近江国野洲郡 御上神社」と記載され、名神大社に列している。
 本殿の建立年代は明らかではないが、様式手法からみて鎌倉時代の建立と推定される。  入母屋造、漆喰壁および連子窓など、仏堂的要素が融合した神社建築である。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

この日は午後から半日だけ時間があったので、大阪から自動車を走らせ、かねてから行きたいと思っていた滋賀南部の国宝建造物を巡ってみることにした。
 この御上神社からスタートし、大笹原神社→苗村神社→善水寺→長寿寺という5ヶ所のルートを予定していたのだが、 最後の長寿寺だけは拝観時間が午後4時までだったので間に合わず、結果4ヶ所だけの訪問となった。  今にして思えば、先に拝観時間が決まっている長寿寺や善水寺へ行くべきだったが、まあ行けなかった国宝は、またの機会に とっておくとする。
 それはさておき、三上山を神体として祀るこの御上神社。 騒がしい国道沿いにあるにもかかわらず、その騒がしさを 、しばしの間忘れさせてくれる荘厳な雰囲気である。
 その御上神社内において、特にこの国宝本殿は仏堂的要素を存分に取り入れた貴重な社殿である。  この日は他に大笹原神社や苗村神社の本殿も巡ったが、小ぶりな大笹原神社本殿や、高い柵に囲まれて 全貌を見ることが出来なかった苗村神社西本殿と比較すると、建物自体の存在感、荘厳さはこの御上神社本殿がダントツだった気がする。
 これだけの存在感を誇る本殿ではあるが、御上神社においての中心はここではない。 御上神社の中心、つまり御神体は 三上山なのである。 機会があれば、三上山頂奥宮にも参拝登山させてもらいたいものである。


初回訪問日&撮影日 2012年10月27日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能


楼門(重要文化財)

楼門(重要文化財)

楼門(重要文化財)

拝殿(重要文化財)

摂社 若宮神社本殿(重要文化財)

末社 三宮神社(滋賀県指定文化財)

本殿(国宝)

本殿(国宝)
アクセス
JR西日本琵琶湖線「野洲駅」(東海道本線)から、
滋賀交通バス(北山台行)で「御上神社前」バス停下車すぐ

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 非常に易しい(★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
広々とした駐車場があるので自動車がおすすめ

住所
滋賀県野洲市三上838


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