なごみの塔 (〒907-1101 沖縄県八重山郡竹富町竹富)


2011年10月26日撮影


なごみの塔
高さ4.5m
昭和28年(1953)

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(歴史)

竹富島は、沖縄県八重山諸島の島の一つである。 八重山諸島の中心地である石垣島から西に約6km、 高速船で約10分の場所にある。 沖縄県の県庁所在地である那覇市からの八重山諸島中心地石垣島までの距離は、 南西に約410kmもあり、東京岐阜間の距離に相当。 地理的には沖縄本島よりも台湾のほうが近い。
 八重山諸島の中でも竹富島内の集落は、南東文化を代表する典型的な農村集落として、 重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

なごみの塔は、玻座間西集落のほぼ中心、赤山公園の中の高さ約6mの丘の上に築かれた 鉄筋コンクリート構造の塔で、塔自体の高さは約4.5m。  1953年(昭和28年)に西集落の有志によって買い取った赤山周辺が公園化された際に、西集落の住民総出で建てられた。  当初は、この台の上から、集落内に連絡事項を伝えるために用いられた。
 頂上の展望台へは8段の階段を登っていくのだが、その幅は45cmしかなく、奥行き約16cmで、段差が約35cmと、 非常に急なので、一人づつしか登ることができない。
 2016年(平成28年)9月20日から、老朽化のために閉鎖され、登降が禁止となった。
 再開の見通しもついていない状態である。


(タワー訪問日記)

沖縄県の離島巡りの旅行をしたのは2011年の10月。
 この年、私は、新婚生活二年目だったのだが、同じ年の3月にも新婚旅行で沖縄県(主に本島)を旅行しており、 11月の沖縄離島巡りと合わせて、1年に2度も沖縄を旅行したことになる。
 思い出してみれば、1回目の沖縄旅行(新婚旅行)では、その旅行中に東日本大震災が起きてしまったので、 非常に不安な気持ちを抱えての沖縄旅行になってしまった。
 まず初日の観光を終えてホテルに帰り、テレビをつけた。  するとそこに映し出されたのは、東日本大震災による東北地方の地獄のような惨状。  私たちはしばらく言葉が出ず、そのあまりの凄惨な光景に戦慄した記憶がある。
 当初はまだその津波の規模もはっきりせず、そんな日に沖縄旅行なんてしていたもんだから、 実家の両親や、知り合いたちから、安否確認の電話が入ったりで、違った意味で忘れられない新婚旅行になってしまった。

そういうことがあったからというわけではないが、私たちは同じ年の10月にも再び沖縄旅行をすることになった。  2回目は沖縄本島ではなく、主に石垣島や、竹富島など、八重山諸島の離島巡りが中心の観光である。
 『なごみの塔』は、その巡った離島の一つである竹富島にあったもので、高さ4.5mと、非常に規模が小さいものである。  しかし小さいとはいえ、約6mの高台に建っており、登ってみればなかなかの景色である。  だからせっかくだから、旅行から実に6年も経た今(2017年4月)、 当時のことを振り返って思い出しながら、そのタワー訪問記を記してみたわけである。

竹富島観光の代名詞といえば、水牛車に乗る島内観光。  私たちは水牛車に乗り込み、沖縄の原風景が残る竹富島の集落を、のんびりとすすんでいった。  水牛車は、集落の細い路地を器用に進み、しばらく行くと見えてきたのは小さな塔。  私たちはそこで下ろされ、少しの間自由時間があった。  一人ずつしか登れないその小さな塔を、他の観光客と順番に登った記憶がある。  塔の上からは、竹富島の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された美しい農村集落の、赤瓦の家並みを一望することができ、 なかなかの思い出になった。
 『なごみの塔』は、小さくても、観光の塔として十分機能していたのは間違いない。
 水牛車に戻って再び乗り込むと、途中、案内人のお兄さんが、沖縄民謡の「安里屋ユンタ」を唄って聞かせてくれた。
 竹富島では、都会の喧騒を忘れ、まるで時が止まったかのような、のんびりとした時間をすごすことができた。

ちなみにこの『なごみの塔』は、2016年(平成28年)9月20日から、老朽化のために閉鎖され、登降が禁止となったのだという。


初回訪問日&撮影日 2011年10月26日





なごみの塔への交通アクセス
沖縄本島の那覇から八重山諸島の主島である石垣島に飛行機で渡り、石垣港離島ターミナルから高速船フェリーで移動(約10分)。  竹富港から徒歩で15分。

駐車場 無

タワードライブ難易度(―)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

おすすめアクセス方法

アクセス方法は上記の方法のみ
住所
〒907-1101 沖縄県八重山郡竹富町竹富

地図3番

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