新長谷寺 三重塔
重要文化財
(1463年 室町時代中期)
20.1m

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新長谷寺 Shinchokokuji Temple

1222年(貞応元年)後堀河天皇の勅命により、空海の四世護認上人が開山したという。
 その後2度の焼失があったがその都度再建される。現在の堂塔はほとんどが室町時代〜江戸時代建立のものである。
 この三重塔は、二階堂出羽守行藤の息女理秀尼により、徳治2年(1307年)に建立されたと伝えるが、火災で消失。現在の三重塔は、寛正4年(1463年)に再建されたものである。


(仏塔訪問日記)

『吉田観音』(きったかんのん)の通称で親しまれているこの新長谷寺は、美濃の法隆寺と呼ばれるほど、 数多くの重要文化財建造物を擁する。
 しかし、この新長谷寺を、仏塔好きの間で有名たらしめているのはそういう点ではなく、 境内の撮影を厳しく制限しているという点ではないだろうか。

本堂内など、建物の内部や、そこにある仏像等の撮影を禁止する寺院は多いが、外からの建物の撮影をも禁止している寺院 といえば、私が今まで行った中では、高野山の奥の院ぐらいであった。

他に、寺院名は伏せておくが、さして価値の無い昭和再建の新しい瑜祇塔を、あえて一般客が入れない山奥に建てて、出し惜しみする胡散臭い寺院もあったが、 この新長谷寺の三重塔に関しては、そんな無価値な仏塔とは違い、非常に歴史が古く、室町時代の和様塔を代表する貴重な存在である。そして他にも貴重な建造物が数多くあっただけに、 境内での撮影が出来なかったことは非常に残念だった。
 境内には誰もいなかったので撮影しようと思えばできたかもしれないが、ここはこの寺のルールに従い、 外から撮らせていただいた。
 でも、私なりにはこの外から撮った写真で充分だったりする。


初回訪問&撮影日 2010年02月23日


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仁王門(関市文化財)


本堂と三重塔(ともに重要文化財)

三重塔(重要文化財)
交通アクセス

長良川鉄道「関口駅」から徒歩約10分

駐車場有

仏塔巡礼ドライブ難易度
非常に易しい(★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

(おすすめアクセス方法)
電車、自動車どちらでも問題ない。

(住所)
関市長谷寺町1

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