指定無 竹林寺 五重塔 (高知県高知市五台山3577)


竹林寺(真言宗智山派)
五重塔
31.2m
指定無
昭和55年(1980)

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(歴史)

四国霊場第31番札所の竹林寺は、五台山と号する真言宗智山派寺院である。
 聖武天皇が中国の五台山で文殊菩薩を拝した夢を見たことから、行基に五台山に似た山を 探させて開創、のちに弘法大師が中興したと伝わる。  さらに寛永年間(1624年 - 1644年)には、空鏡によって再興された。

竹林寺には古くは三重塔があったが、明治32年の台風により倒壊する。  その後昭和55年12月に五重塔として再建されたのが、現在の塔であり、 それは鎌倉初期様式、総高31.20m、間口4.80m、総檜造りの復古調の木造塔である。


(仏塔訪問日記)

竹林寺五重塔は、復古調の本格木造五重塔であるが、近年(昭和55年)に建造された仏塔であるため、 文化財区分は無指定の仏塔である。
 であるにもかかわらず、私は、今から7年前、2009年に仏塔巡りを始めた初期の頃から、 この仏塔の存在は知っており、ずっと拝観したいと思い続けて今日まで来た。
 なぜ私が、仏塔巡りを始めた初期の頃から、自分の居住地と遠く離れた高知県にある無指定の五重塔のことを知っていたのか。
 そのきっかけは、私が仏塔巡りそのものを開始した日まで遡る。  私は、2009年の3月に室生寺へ行き、国宝『室生寺五重塔』の美しさに魅了され、そのことが仏塔巡りを始めるきっかけになった。  その『室生寺五重塔』拝観の余韻冷めぬまま、その帰りに立ち寄った書店で、私は、光村推古書院発行『日本の名景―塔』という 一冊の仏塔写真集を購入した。
 その写真集は、日本各地の三重塔、五重塔、多宝塔の中で、代表的なものだけを抜粋して、 それらの写真を掲載しているのだが、私はその中でも特に、最後のページに掲載されいた五重塔の写真に目を奪われた。  それは、青空の下、深い新緑に囲まれた丘の上に聳える朱塗りの美しい五重塔の写真、つまりはこの、『竹林寺五重塔』の写真だったのである。
 その写真の美しさは、私が全国のまだ見ぬ仏塔をすべて拝観して巡りたいと思わせるに十分すぎるものであり、 仏塔そのものの美しさもさることながら、そういった美しい仏塔の写真を撮る写真家の技にも深い感銘を受けたものである。

それから7年。 私は日本各地の数百の仏塔を巡ってきたが、カメラの腕前が全く進歩無しであるのは、 上の写真を見ていただいたらお分かりいただけると思う。
 日本全国には、まだまだ私が巡っていない仏塔が数多くある。 これからも仏塔巡りを続け、 いつか、人を感動させられるような仏塔の写真を撮りたいと思っているが、それはいつになることだろうか・・・。


初回訪問日&撮影日 2016年03月26日


@山門

入母屋造楼門、金剛力士像を安置。


A大師堂と五重塔


B善財童子の像


C本堂(重要文化財)

文殊堂ともいう。 建立は室町時代。 入母屋造、柿葺。 桁行・梁間5間。 細部には禅宗様建築の意匠が用いられる。

竹林寺への交通アクセス
JR土讃線「高知」駅からMY遊バスで 「竹林寺前」バス停下車すぐ

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

竹林寺へのおすすめアクセス方法

公共機関の場合、フリーバス利用券「MY遊バス」の購入をおすすめ。 公式サイトで要確認。
自動車の場合細い山道を通るが、一方通行がほとんどなので離合の心配は無い。
住所
高知県高知市五台山3577


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