寺伝によれば、天平宝字元年（757年）に鑑真が孝謙天皇の勅命により真木山上に開いたという。 その後1285年に円源が再興した時に、この三重塔が建てられた。
　山上から現在の地へ寺が移転されたのは昭和3年、三重塔が移されたのは昭和26年である。

（仏塔訪問日記）

以前に岡山県の重要文化財の仏塔8箇所のうち6箇所は参拝していたのだが、県下最古であり、最美であるこの『長福寺三重塔』は 時間の関係で後回しになっていたので、今回念願かなってやっと、参拝できたわけである。

駐車場に車を停めてまず、数十枚写真を撮り、車内で弁当を食べた後、更にもう数十枚写真を撮った。

もともと真木山山頂にあったものを、解体修理の後に麓に移されたものだという。山頂にあるままだったら、こうも簡単に車で 来ることが出来なかったであろうが、険しい山中に建つ、荘厳な雰囲気のこの仏塔も見てみたかったものである。