柏原八幡神社 三重塔 Kashiharahachiman Shrine

柏原八幡神社は、万寿元年(1024年)に、京都石清水八幡宮の別宮として創建され、 その後、戦乱で2度焼失し、現在の社殿は天正13年(1585年)に 羽柴秀吉によって造営されたものであり、国の重要文化財に指定されている。
 三重塔は、数回の焼失と再建を経て、1813年に再建されたものである。明治の廃仏毀釈の際には、 安置されていた大日如来が取り除かれ、塔を神社の「八幡文庫」として、取り壊しを免れたという経緯を持つため、 日本全国の神社内に現存する、数少ない仏塔の一つとなった。


(仏塔訪問日記)

神社の象徴的建造物である鳥居や本殿の背後に、仏教の象徴的建造物である三重塔が聳えるという、 日本全国探してもそうは見られない、神仏習合のこの荘厳な光景が、この柏原八幡神社では当たり前のように、参拝者の目に飛び込んでくる。
 江戸時代以前ではこういう風景は決して珍しくなかったのだろうが、明治時代に起こった廃仏毀釈は、こういう素晴らしい風景をことごとく 破壊した蛮行だったといえるだろう。

それはともかくとして、この三重塔は、江戸時代の仏塔の特徴を多く残す、非常に保存状態がいいもののように思えた。
 柏原八幡神社自体も、小高い丘に建つ、非常に雰囲気のいい所であり、こんな素晴らしい場所へ、毎年初詣に行くことができる丹波市の人はうらやましいなと 感じた。


初回訪問&撮影日 2011年06月07日



駐車場そば石段入り口の鳥居


本殿及び拝殿(国の重要文化財)


隅垂木を支える四人の力士の姿




石段を登り切ったら神仏習合のこの風景


三重塔(兵庫県指定重要文化財)





交通アクセス

JR福知山線「柏原駅」徒歩10分

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 非常に易しい(★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

住所
兵庫県丹波市柏原町柏原八幡山400-1
おすすめアクセス方法
無料駐車場があるので自動車が行きやすいが、駅からも近いから、 電車で来ても問題ないだろう。