勝尾寺多宝塔 Katsuouji Temple

伝承によると、765年、光仁天皇の皇子である開成が、この地に草庵を築き、仏道修行に励んでいた 善仲、善算兄弟に師事して仏門に入り、宝亀6年(775年)、大般若経600巻の書写を終え、勝尾寺の前身である 彌勒寺の開山に至ったという。
 元慶4年(880年)、当時の住職行巡が清和天皇の病気平癒の祈祷を行い、 効験があったことから「勝王寺」の寺号を賜るが、 「王に勝つ」という意味の寺号は畏れ多いとして勝尾寺に差し控えたという。
 1931年建立のこの多宝塔は、金剛界大日如来を祀っている。


(仏塔訪問日記)

勝尾寺の創建は奈良時代初期にまで遡り、古くから人生全てに「勝つ」お寺として、人々の信仰を集めてきた。


境内には大小数多くの「勝ちダルマ」が置かれ、スポーツ、受験、商売などの勝ち運を授かろうと数多くの参拝客で賑わっている。

そこで私自身が勝ち運に授かる場合、主に何に勝ちたいか考えてみた。
受験する年齢ではないし、やっているスポーツも趣味のお遊びバレーボール程度、仕事も特に、昇進は望んでいないとなると、 やっぱり金運であろうか・・・。いや、将来もっと、本当に心の底から何かに「勝ちたい」って思ったときに再びまた来るべきと考え、 お願い事はそれまでのおあずけとした。

それにしても、ほの暗い林中の石段下から見上げる多宝塔は絶景は、確信犯的である。 創建は1931年とそれほど古くないので、あえて絶景を造ろうと計算されて配置された のだろうか?近年の仏塔の中では数少ない、ジグゾーパズルにして、売れるレベルの絶景だと思う。


初回訪問&撮影日 2010年06月20日



池から


本堂


二階堂


多宝塔


勝ちダルマ



なんと!?本当に売られていた(ジグゾーパズル)

交通アクセス

北大阪急行「千里中央駅」より阪急バス「勝尾寺」バス停下車

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

住所
大阪府箕面市粟生間谷2914-1
おすすめアクセス方法

大阪府下の割にバスは便数が少ない。自動車によるアクセスがおすすめである。