(歴史)
孝勝寺は永仁3年(1295)に一条阿闍梨日門が開山し、当初は大仙寺と称していた。
戦国時代には伊達政宗が戦勝祈願して勝利に導いた事から寺名を「全勝寺」に改め、
その後「善勝寺」となった後、1659年に「孝勝寺」と改められた。
平成15年建立のこの五重塔は、本格木造で、建築様式は和様、組物は三手先、屋根は本瓦葺である。
(仏塔訪問日記)
当HPでは今まで、仏塔や国宝建造物、そして100名城などを紹介してきたが、管理人の居住地が関西である関係で、
紹介してきたほとんどが西日本のもので、東日本、特に東北地方のものは皆無であった。
そこで今回は飛行機で仙台空港まで飛び、2泊3日で、東北の宮城県と山形県に、新潟県も絡めた3県の、
仏塔・城郭・国宝建造物を巡ってみることにした。
まず初日は、伊丹空港から朝一の飛行機に乗り、仙台空港到着後、仙台駅に行き、そこでレンタカーを借り、
仙台市内と松島周辺の史跡巡りをするとう行程。
その行程のトップに来たのが、この孝勝寺である。 仙台駅前でレンタカーを借りて走らせると、
すぐに巨大な五重塔が見えてきた。
その五重塔は、一目見て、昭和以降に多く建造された簡素なものとは違い、従来工法で建造された本格木造建造物であることが
分かった。
私と友人は、足早に境内に行き、今回旅行最初の写真撮影を行った。
今までいくつかの仏塔や100名城、そして国宝建造物の写真を撮ってきたが、撮影に適した時間帯は、
間違いなく朝一であると思う。
孝勝寺五重塔は、その最も撮影に適した時間帯に持ってくるのに相応しい、大きくて美しい仏塔だった。
そしてその余韻覚め切らぬまま孝勝寺を後にし、次は陸奥国分寺へ向かった。