日本100名城 082番 大洲城(―) 愛媛県大洲市日本100名城 082番 大洲城(―) 県指定史跡 重要文化財3件 写真上は左から高欄櫓・再建天守・台所櫓 写真下は石垣下から撮影したもの HOMEに戻る |
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(歴史)大洲城はもともと、元弘元年(1331)、宇都宮豊房が地蔵ヶ岳に築城したのが始まりとされている。
天正13年(1585)に羽柴秀吉が四国平定後、道後湯築城を本拠とする小早川隆景の枝城になった後、
天正15年(1587)には宇和郡、喜多郡を領地とした戸田勝隆が入城した。
(100名城訪問日記)この日は嫁と娘が実家へ帰っており、仕事も休みだったので、久しぶりに遠出のドライブをすることにした。
愛媛県へは以前一度行ったことがあり、その時は、石手寺(国宝・二王門、重文・三重塔)や、日本100名城の一つ松山城などを訪問したので、
今回はまだ訪問していない100名城である、大洲城や、宇和島城、湯築城をメインに巡り、時間的に可能ならば、国宝建造物を有する大宝寺や太山寺
も立ち寄って帰ってくるドライブコースに決定した。
ところでこのサイトで、訪問した城のページを作成するにあたり、仏塔や国宝建造物のページを作成するのと比較して、非常に難しい点が一つある。
という訳でこの日最初の訪問地である大洲城。 まずは大洲城本丸から徒歩10分程度の場所にある 無料観光駐車場に車をとめ、そこから、いきなり天守へ行くのではなくて、まずは、大洲小学校横にある 三の丸南隅櫓(重要文化財)へ立ち寄り、その後に天守、台所櫓、高欄櫓があるメイン的な場所へ、最後に、大洲市民会館の 裏手にある、苧綿櫓(重要文化財)へ行って、駐車場へ帰ってきた。 これで、少なくとも城内現存建造物に関しては、すべて巡れたと思っていたが、
帰って調べてみると、市民会館駐車場脇にある下台所(県指定文化財)という建造物を見落としていたことに
気づいてしまった。
最後に大洲城を見学した感想であるが、伝統工法にこだわり、国内産の木材を使用し、本来なら建築基準法で木造では認められない19.15mという規模にまでこだわり続けて、
最終的には建設省に認めさせるまでに至り、
忠実に復元された天守のその存在感は、現存する4つの櫓の存在感に全く引けを取らないもののように思えた。
これほど素晴らしい城が見れて、今回の目的地を愛媛県にして正解だったとさえ思えた。
初回訪問日&撮影日 2014年01月17日
(※百名城スタンプ設置場所)台所櫓入口受付 |
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@三の丸南隅櫓(重要文化財)
無料観光駐車場へ車をとめ、まずは、大洲小学校校庭横、『お殿様公園』内にある三の丸南隅櫓へ立ち寄った。
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A旧加藤家住宅主屋(国登録有形文化財)
三の丸南隅櫓と同じ『お殿様公園』内にあったので見学。
B近江聖人・中江藤樹先生の像 大州は、先生が10歳から27歳を過ごした場所なのだという。 |
C下から見上げた石垣と建造物群 石垣も見事だったので、一枚だけあげてみた。 |
D高欄櫓(重要文化財) 大洲城の中で唯一、2階に縁と高欄がある櫓で、そこからは城内が一望できる。 もともとの高欄櫓は安政4年(1857)に地震で大破し、万延元年(1860)に再建され現在に至る。 昭和45年(1970)に解体修理される。 |
E台所櫓(重要文化財) 元々の台所櫓は、安政4年(1857)の地震で大破し、安政6年(1859)には再建された。 それが現存する台所櫓である。 昭和45年(1970)に、高欄櫓とともに解体修理された。 |
F復元天守
慶長年間(1596〜1614)に建てられたといわれる天守を、当時の技術で現在に蘇らせるために、
建て方工事から、左官工事、屋根工事、和釘製作に至るまで、様々な分野の専門家が結集して古写真や天守雛形を
参考に、忠実に建てられたという。
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G天守内部の展示物 この展示品は、兜よりも手前の「刀・脇差」がメインのようだ。 大洲市立博物館所蔵品である江戸時代後期のものを 複製したものだという。 |
H天守最上階から見た肱川 伊予大洲〜西大洲駅間にある肱川鉄橋が遠くに見えるが、その周辺から見た 連立天守群が、大洲城におけるベスト撮影ポイントだと言われている。 しかし、かなり遠そうに見えたので、この日は時間の都合でパス。 |
I天守から見下げた苧綿櫓(重要文化財) 最後に立ち寄る予定の苧綿櫓が、天守最上階から見えた。 三の丸南隅櫓とともに、ここへ立ち寄らない限りは大洲城へ来たとは言えない・・・。 私は早速、本丸から降りて近くへ行ってみることにした。 J苧綿櫓(重要文化財) 苧綿櫓は大洲市民会館裏の肱川に面した二の丸東端に位置する。 非常に目立たない場所にあるが、 大洲城へ来たなら必ず立ちよっておこう。 |
K苧綿櫓(重要文化財)
肱川川辺に降りて撮影した。
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交通アクセス
JR予讃線「伊予大洲」駅から徒歩20分 駐車場 近くに有料駐車場と無料駐車場が有り ドライブ難易度 非常に易しい(★) (★1つ)非常に易しい (★2つ)易しい (★3つ)ふつう (★4つ)難しい (★5つ)非常に難しい おすすめアクセス方法 自動車の場合、一番近い駐車場は有料だが、徒歩10分程度の場所に無料駐車場もあるのでそちらがおすすめ。 住所 795-0012 愛媛県大洲市大津903 |
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