指定無 大覚山観音寺 三重塔 (〒932-0046 富山県小矢部市観音町1-9)


大覚山観音寺(真言宗)
三重塔
高さ不明
指定無
平成10年(1998年)

その他の仏塔画像ギャラリーAに戻る

HOMEに戻る

(歴史)

当寺は白鳳七年、法道上人が開いたと伝わる。 越中国利波郡糸岡郷五社村にあり、宝幢院本覚山観音寺と号して七堂伽藍が並び建ってた。  弘仁のころ、北陸を巡っていた弘法大師が一夜当寺に泊まった折に、夢に阿弥陀如来が現われ、「末世衆生済度の為に、願わくば汝観世音菩薩の像を刻んで永く六道輪廻の衆生を化益すべし」とのお告げをたまわり、大師はさっそく仏像を造り安置。
 天正十七年、木舟の城主前田利秀公が石動へ築城されると観音寺も移り、永久の祈願所になった。


(仏塔訪問日記)

この日は、あいの風とやま鉄道 石動駅で電車を降り、バスでクロスランドタワーに行き見学したあと、 徒歩で30分ほど歩いて、ここ、大覚山観音寺へ来た。  この場所は石動駅からは徒歩5分程度にあるのだが、先にクロスランドタワーへ行ったので、 結構な距離を歩くことになってしまった。
 本覚山観音寺は、石動駅北側の狭い街中にあり、その狭い境内に平成10年(1998年)建立の三重塔が 小ぢんまりとたたずむ。
 この観音寺。 前田利秀が、天正17年にこの地に移したということだが、 そのずっと前から存在し、その歴史は、白鵬年間(7世紀頃)に遡るという。
 三重塔は、平成10年に建てられた新しいものである。 勾欄が無くて小さくて不思議な形状ながら、 古式に従って建立された美しい三重塔だった。
 この勾欄が無い形状を見た私は、今から8年も前に行った長野県上田市の前山寺三重塔(重要文化財)を思い出した。  前山寺三重塔も、二、三層の回廊、勾欄等がなく、「未完成の完成」と呼ばれている。  仏塔巡り初期の、非常に暑い日に汗だくになりながら見に行った前山寺三重塔。  観音寺三重塔は、まだまだその素晴らしさには及ばず、「未完成の完成」と呼ぶには至らないと思うが、 回廊、勾欄等が無いということは、この塔の重要な特徴ということになるだろう。

塔の背後には、メルヘン建築の石動中学校が見える。  メルヘン建築とは、 松本正雄小矢部市長(1976〜86年在任)が、「文化的価値を持ち、地域の人々に親しまれ、愛される建物を作りたい」ということで、西洋風の有名な建物を真似て建築させたもので、最終的に市内に35棟建造された。  税金の無駄遣いであるとか、市の田園風景に適さないとか、色々と批判があったということだが、 私は、なかなか面白い試みだと思う。  観音寺三重塔の背後にメルヘン建築が聳える風景は、他では見ることができないこの市の独自性が出てて、結構よかった。

観音寺三重塔を見学し、お参りをしたあと、私は、次の目的地、東尋坊タワーへ向かった。


初回訪問日&撮影日 2018年03月26日


@あいの風とやま鉄道 石動駅


A境内

背後に見える建物は、石動中学校。 小矢部市内にはこういったメルヘン建築があちこちにある。

交通アクセス
あいの風とやま鉄道 石動駅から徒歩5分

駐車場 専用駐車場10台

仏塔巡礼ドライブ難易度 (★★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

おすすめアクセス方法

駅から近いので公共期間利用がおすすめ。 自動車の場合周辺は道路が狭いので注意。
住所
〒932-0046 富山県小矢部市観音町1-9


HOMEに戻る