国宝 金峯山寺本堂 奈良県吉野郡吉野町


金峯山寺
本堂
国宝
1591年(天正19年)

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(歴史)

金峯山寺は、奈良県吉野郡吉野町にある天台宗単立の寺院で、修験道の本山である。本尊は蔵王権現、開基は、役行者(えんのぎょうじゃ)の呼び名で知られる役小角(えんのおづぬ)と伝わる。
 ただし、役行者自体が半ば伝説化された人物であるため、金峯山寺創立時の歴史は不明瞭であるようだ。
 平安時代初期には、醍醐寺を開いたことで知られる真言宗の僧、聖宝によって中興。 中世末期以降は、聖宝を開祖とする 真言宗系の当山派と、円珍を開祖とする天台宗系の本山派に分かれたが、近世に入って慶長19年(1624年)、徳川家康の命により、 天台宗の僧である天海が金峯山寺の学頭になり、金峯山は天台宗(日光輪王寺)の傘下に置かれることとなった。
 1948年(昭和23年)、天台宗から独立して大峯修験宗が成立し、1952年(昭和27年)には金峯山修験本宗と改称、金峯山寺が同宗総本山となっている。
 本堂は(蔵王堂)は、豊臣家の寄進で天正19年(1592年)に建立されたものである。 入母屋檜皮葺の屋根を持ち、一重裳階付き構造の 建物で、木造古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ規模を誇る。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

木造古建築としての規模としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさだが、金峯山寺本堂は狭い山の上に建っている分、実寸以上に巨大に見える。
 近世初期には、豊臣秀吉、秀頼、徳川家など、時の権力者によって各地に、このような巨大寺院建造物が数多く建てられたようだ。

→金峯山寺二王門(国宝)


初回訪問日&撮影日 2010年05月08日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能


妙法殿八角三重塔

本堂(国宝)
アクセス
近鉄「吉野駅」からロープウェイ 、「吉野山」下車徒歩10分

駐車場 寺には無 吉野山下千本駐車場から徒歩15分

仏塔巡礼ドライブ難易度(下千本駐車場まで) 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
自動車か公共機関どちらでもいいと思うが、桜の時期は吉野山内の狭い道が大混雑するので、公共機関で来た方がいいだろう。 自動車で来る場合、下千本駐車場より先は道路が狭く、大きな駐車場が無いので注意。

住所
639-3115奈良県吉野郡吉野町吉野山2498


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