興福寺 三重塔
国宝
(12〜13世紀初め 鎌倉時代前期)
19m

国宝の仏塔画像ギャラリーに戻る

国宝建造物一覧へ戻る

HOMEに戻る

興福寺 三重塔 (Kohukuji Temple)

興福寺は、天智天皇8年(669年)に、藤原鎌足の病気平癒を願い妻の鏡女王が建てた山階寺が始まりであるという。
 南都六宗の一つ、法相宗の大本山の寺院である。 南都七大寺の一つに数えられ、藤原氏の祖・藤原鎌足とその子息・藤原不比等ゆかりの寺院で、藤原氏の氏寺である。 古代から中世にかけて強大な勢力を誇り、実質的には大和国を支配していたほどである。 「古都奈良の文化財」の一部として世界遺産にも登録されている。

この三重塔は、1143年に創建されたが1180年に被災し、間もなく再建された、北円堂とともに興福寺最古の建物である。 鎌倉時代建築でありながら、木割が細かく優美なその塔は、平安時代の建築様式を伝えるという。


(仏塔訪問日記)

興福寺は何度か来たことがあったから、すぐに見つかると思ってたが、意外と見つけるのに苦労した塔である。
 けっこう分かりにくい場所にあり、五重塔ほど目立たないが、国宝としての存在感は十分。 奈良県では、興福寺三重塔のような貴重な国宝の仏塔が多い。

奈良県は、国宝や重要文化財の多さでは東京都や京都府に次いで第三位だが、その一つ一つの貴重さや、古さの平均値の高さでは、 応仁の乱で焼け野原になった京都や、寄せ集めが多い東京の国宝重要文化財を軽く凌駕している気がする。

関西では軽視される傾向がある奈良県だが、一体どこの都道府県に鎌倉、平安、さらに古くは白鳳時代から奈良時代までの貴重な建造物や仏像がこんなにもあるだろうか?

私にとってはこんなに何度も足を運び、ワクワクする都道府県は他に無い。



初回訪問&撮影日(2010年1月8日)


国宝の仏塔画像ギャラリーに戻る

国宝建造物一覧へ戻る

HOMEに戻る

実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。





住所
奈良市登大路町48番地

近鉄奈良線近鉄奈良駅下車徒歩7分

駐車場あり

仏塔巡礼ドライブ難易度 非常に易しい(★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

おすすめアクセス方法
電車でも自動車でも行きやすいが、自動車に関しては土日に行くと周辺道路が混雑することが多い。
五重塔と違ってこの三重塔は目立たない場所にあるので、あらかじめ正確な場所を把握してから行った方がいい。



より大きな地図で 日本国宝&重文指定仏塔マップ を表示