向上寺 三重塔
国宝
(1432年 室町時代前期)
19.5m

国宝の仏塔画像ギャラリーに戻る

国宝建造物一覧へ戻る

HOMEに戻る

向上寺 三重塔(Kojoji Temple)

向上寺は1403年(応永10年)生口守平の開基、愚中周及の開山により臨済宗の寺院として創建されたのに始まり、 向上庵と号した。一旦衰退したが、江戸時代に入り1609年(慶長14年)関的が入寺して再興し、曹洞宗に改められた。
 この塔は国宝三重塔の中では最も新しく、和様を基調として唐様を取り入れられている。


(仏塔訪問日記)

尾道の生口島は、耕三寺博物館をはじめ、見所が多く、多くの観光客で賑わっていたが、 最も貴重なはずのこの、国宝三重塔を有する向上寺には、観光客が誰もいなかった。
 結果的にはこの絶景の三重塔を、ほぼ独占状態で撮影できたのでよかったのだが。

この華美な装飾の三重塔を背に見る、しまなみ街道や瀬戸内海は絶景で、仏塔好きじゃない人でも見に来て損はないであろう。

私事で恐縮だが、今回の『岡山広島仏塔巡り旅行』のすぐ後に、結婚が決まっている。 結婚後は、今回のような気の知れた友人との旅行の数も、次第に減っていくだろう。

ギラギラした、心地よい真夏の日差しを浴びた美しい三重塔と、遥か彼方まで見渡せる瀬戸内海や、 しまなみ街道、どこまでも続く青い空を見ていると、今までの独身生活が思い出され、懐かしい気分にさせられるとともに、新たな結婚生活に 向けての責任感を再認識している自分がいた。
 今回の旅行の最後に、いや、私自身の独身生活最後に、瀬戸内海の生口島という絶好のロケーションに鎮座するこの、美しい 三重塔に出会えたことを幸せに思う。



初回訪問&撮影日(2010年08月16日)


国宝の仏塔画像ギャラリーに戻る

国宝建造物一覧へ戻る

HOMEに戻る

実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。





交通アクセス

JR山陽本線「三原駅」から徒歩7分の三原港より船で瀬戸田港下船、 徒歩10分

駐車場有

仏塔巡礼ドライブ難易度 ふつう(★★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

おすすめアクセス方法
カーナビが無いと少しわかりにくい場所だが、自動車がおすすめ。
電車+船なら、船上から瀬戸内海の絶景を楽しめるのでそれもありかもしれない。

住所
広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田57


より大きな地図で 日本国宝&重文指定仏塔マップ を表示