国宝 元興寺極楽坊禅室 (奈良市)


元興寺極楽坊(真言律宗)
禅室
国宝
鎌倉時代前期

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(歴史)

元興寺の前身は6世紀末蘇我馬子によって開かれたという法興寺(飛鳥寺)だったが、平城遷都の際に 今の地に移転され、『元興寺』という寺名に改められた。 かつては南都七大寺の一つとして大きな勢力を 誇り、現在『ならまち』と通称されている南北4町(約440メートル)、東西2町(約220メートル)と南北に細長い地区の 大部分が、元興寺の境内だった。
 平安時代の半ば以降はその勢力も衰えていったが、現存する元興寺極楽坊境内は、かつての元興寺僧房の一部だった場所で、鎌倉時代に極楽堂(本堂)と禅室に改築された。
 国宝の禅室は、もともと現本堂を含めたひと続きの僧房だったものを鎌倉時代に改築したものである。  切妻造、瓦葺、四間四面であり、鎌倉時代の大仏様の建築様式であるが、建材は奈良時代以前の古材を多く再利用しているという。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

本堂の後ろに隠れて一見簡素なこの建物だが、元興寺文化財研究所の発表によると、禅室の一部には、 西暦582年伐採の樹木が使用されている可能性があるとのことである。
 もしそれが本当だとすると、法隆寺西院伽藍よりも古い木材が、この建物の一部に使用されていることになるという。
 そのことが公に証明されれば、元興寺の禅室には、『世界一古い木材と使用した建造物』として、今以上に観光客が訪れるだろう。


初回訪問日&撮影日 2012年07月22日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能




五重小塔(国宝)

本堂(国宝)
アクセス
近鉄奈良駅から徒歩15分
バス「福智院町」下車、徒歩5分

駐車場 有

国宝建造物巡礼ドライブ難易度(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

国宝建造物巡礼おすすめアクセス方法
どのアクセスでも問題ない。

住所
奈良市中院町11


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