国宝 般若寺楼門 (奈良市)


般若寺
楼門
国宝
鎌倉時代前期

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(歴史)

般若寺は飛鳥時代、高句麗僧慧潅法師によって創建され、天平のころ平城京の鬼門を鎮護する寺となる。
以来、般若経の学問寺として栄えたが、治承4年(1180年)には平家の南都攻めに遭い、 伽藍は灰燼に帰した。
 鎌倉時代に入り、廃墟のなかから、十三重石塔をはじめ、七堂伽藍の再建が 行われた。
 その後も戦国時代の兵火、江戸期の復興、明治の廃仏毀釈など、栄枯盛衰を繰り返すも、 十三重石塔や楼門など、現在の伽藍を残している。

国宝楼門は、鎌倉再興伽藍の回廊門であり、和様に天竺様式を取り入れている。 その特徴は、 屋根の大きなそりなどに表れており、楼門遺構としては日本最古である。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

この日は奈良県内のまだ行ってない国宝建造物を中心に、合計で7か所、13棟の建造物を 巡ってみることにした。
 私は奈良県内は自動車で行くことが多いのだが、『奈良・斑鳩1dayチケット』なら、 指定区間の電車とバスが乗り降りし放題であり、安い金額で効率よく巡れるので、電車バスを利用しての国宝建造物巡りとなった。
 そのルートは、この『般若寺(楼門)』をスタートし、『春日大社(本社本殿)』→『新薬師寺(本堂)』→ 『十輪院(本堂)』→『元興寺(本堂と禅室)』→『薬師寺(東院堂)』→『法隆寺(廻廊、鐘楼、経蔵、東室、東院伝法堂、 三経院及び西室)』というものである。
 で、朝一で到着したのがこの『般若寺』だったのだが、朝早いにもかかわらずすでに炎天下。 バス停から 5分程度歩いただけでもかなりの汗をかいた。
 寺に到着するといきなり目的建造物であるこの『楼門』が見えてきた。 この『楼門』に関しては、参拝料を 払わずとも外から撮影できたが、せっかくなので参拝料を払い境内へ。 まず真っ先に目に飛び込んできたのは 重要文化財の十三重石塔と、それを取り囲むように境内で咲き乱れるコスモスの花々だった。
 十三重石塔に関しては以前見た『宇治川十三重石塔』にも勝るとも劣らぬ巨大なもので、なかなか見ごたえがあったが、 楼門に関しては参拝料が必要な境内から見るより、参拝料がいらない外から見た方が立派に見えた。
 ただし、どちらから撮っても電線が写ってしまうのはなんとかしてもらいたいものである。


初回訪問日&撮影日 2012年07月22日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能


十三重石塔(重要文化財)

十三重石塔(重要文化財)

笠塔婆(重要文化財)

本堂(県指定文化財)

経蔵(重要文化財)

境内から見た楼門(国宝)

境内から見た楼門(国宝)

外から見た楼門(国宝)
アクセス
近鉄奈良駅・JR奈良駅から奈良交通バス『青山住宅行』で約10分
『般若寺』バス停下車、徒歩3分

駐車場 有

国宝建造物巡りドライブ難易度(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
どちらのアクセス方法でも問題ない

住所
奈良市般若寺町221


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