指定無 東本願寺 御影堂・阿弥陀堂・御影堂門 京都市下京区



御影堂(指定無) 明治28年(1895年)




阿弥陀堂(指定無) 明治28年(1895年)




御影堂門(指定無) 明治44年(1911年)



HOMEに戻る

(歴史)

真宗大谷派の本山で、真宗本廟といい西本願寺と区別して一般に東本願寺と呼ばれている。  本願寺は文永九年(1272)宗祖親鸞の娘である覚信尼が、東山大谷の地に仏堂を建て、親鸞の御影を安置した時に はじまるが、室町時代第八代蓮如の時代に教団は飛躍的に発展し、戦国時代には大きな勢力となって織田信長にも対抗した。  豊臣秀吉は、六条堀川の地に本願寺を再興し、ついで徳川家康は慶長七年(1602)、この地を寄進し、 第12代教如が堂舎を建てて本寺がはじまったのだという。
 堂舎は、その後たびたび火災にあい、現在の建物はいずれも明治時代からの再建であるが、 真宗寺院の典型的な様式と配置を示している。

御影堂は和様の道場形式の堂宇であり、親鸞の御影を安置し、阿弥陀堂よりも大きく造られて中心をなし、高さ38メートル、 正面幅76メートル、奥行58メートルで、建築面積においては世界最大の木造建築である。  内部は927畳の大広間があり、屋根は瓦葺の重層入母屋造。外観が二重屋根であるため二層建築に見えるが、 下部は裳階であり単層建築である。 竣工は明治28年。
 阿弥陀堂は、御影堂の南側に位置する禅宗様を取り入れた仏堂で、本尊・阿弥陀如来を安置する本堂である。  屋根は瓦葺きの単層入母屋造。 建築規模は、正面幅52メートル・奥行き47メートル・高さ29メートルである。  床面積比で御影堂の半分以下しかないが、それでも仏堂の大きさとしては全国7位である。  現在の建物は、明治13年(1880年)起工し、明治28年(1895年)の完成である。
 御影堂門は、高さ約26.89m、正面幅20.6m、奥行13mの入母屋造・本瓦葺き・三門形式の二重門。  「真宗本廟」の扁額を掲げる。 京都三大門(東福寺、知恩院)の1つである。 明治44年(1911年)の再建。

(訪問日記)

東本願寺にある御影堂と、阿弥陀堂、御影堂門という3棟の建造物は、どれも国宝や重文に指定されておらず、 無指定の建造物であるが、専修寺御影堂のページで、 『日本の伝統的木造建築大きさランキング』を作成するのにあたり、トップクラスの巨大さを誇る木造建築群として、 どうしても写真を撮っておきたかったので、8月16日、西本願寺の『Shinran's Day』で国宝書院特別公開に行く前に 立ち寄ってみた。

3棟の巨大木造建築の中でも特に御影堂の、ある種、虚構じみたその巨大さは圧巻の一言だった。


初回訪問日&撮影日 2019年08月16日

(※撮影ポイント)

外構は自由に撮影可能

アクセス JR京都駅下車 徒歩約7分

駐車場 近隣の有料駐車場を利用

ドライブ難易度 非常に易しい(★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

おすすめアクセス方法
東本願寺専用の駐車場は無し。
公共機関でのアクセスがおすすめである。

住所
京都府京都市下京区烏丸通七条上ル常葉町754番地


HOMEに戻る