国宝 専修寺 御影堂 (津市一身田町2819番地)



御影堂(国宝)

専修寺(真宗高田派)
御影堂
国宝
寛文06年(1666年)

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(歴史)

専修寺は、浄土真宗10派のうちのひとつの真宗高田派の寺院で、山号は「高田山」。  本山は三重県津市一身田町に、本寺は栃木県真岡市高田にあり、本寺の住職は本山専修寺の住職が兼任している。  「専修寺」の名の由来は浄土系宗派の特徴である専修念仏に基づく。
 浄土真宗の開祖、親鸞は、関東各地の教化に入って十余年たったころ、明星天子の夢のお告げを得て、54歳のとき栃木県真岡市高田の地に一宇を建立し、 専修念仏の根本道場とした。 本尊には、長野の善光寺より迎えた一光三尊仏を安置し、聖人門弟の中のリーダーであった真仏が管理に当たる。

第十世真慧は、東海・北陸方面に教化を弘めると共に、朝廷の尊崇を得て、専修寺は皇室の御祈願所となった。  一身田の専修寺は1469年〜1487年に、その真慧上人が伊勢国内の中心寺院として建てた。  関東の本寺が兵火によって炎上したりしたため、歴代上人がこちらに居住するようになり、こちらが本山として定着した。  本山専修寺の伽藍は二度の火災に遭ったが再建されている。

御影堂は、正面幅42.73m、奥行33.50m、畳は725畳を敷き、その巨大さは全国木造建築の中で5位となる。  寛永6年(1666)に上棟。 純和様の手法で外観は質素だが、内部は華やかな装飾。  宗祖親鸞聖人の木像を中央須弥壇上に安置し、歴代上人の画像を両脇壇および両余間に敬置する。  一重(単層)入母屋造、向拝三間付、本瓦葺。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

専修寺の2棟の国宝建築の中でも特にこの御影堂は、全国の寺院木造建築の中で、 5本の指に入るほどの巨大さなのだという。  私は現在まで日本各地で、『東大寺金堂』をはじめ、『善光寺本堂』、『金峯山寺蔵王堂』、 『西本願寺御影堂』、『姫路城大天守』、『出雲大社本殿』などといった、巨大木造建築を見てきたが、 たしかにこの『専修寺御影堂』はそれらと比較しても、かなりいい線いってそうなほど巨大に見えた。
 では、その「5本の指に入る巨大木造建築」のうち、『専修寺御影堂』以外の 「4本の指」の建造物とははたして何なのか、 またその順位はどうなっているのか、様々なサイトで調べるも、 どのサイトもいまいち判然と記されておらず、結局わからなかった。
 そもそもが、木造建築の高さ、奥行、幅、面積、体積など、何をもって巨大と定義するのか、 はっきり記されているサイトが皆無だったのである。

そこで私は、日本各地に点在する巨大木造建築の、それぞれの高さ、奥行、幅、面積といった各サイズを可能な限り調べ、 独自にその大きさランキングを作成してみようと考えた。
 ランキングを作成するにあたり、まず大前提として、 日本各地の寺院、神社、城郭、その他近代建築といった木造建築のうち、 どこからどこまでをそのランキングに含めるかを考えなければならない。
 というのも、『日本最大の木造建築は?』と尋ねられたら、 大多数の人は『東大寺金堂』と答えると思うのだが、『伝統的木造建築』という条件にしばられず、 すべての木造建築を含めるのなら、 秋田県にあるドーム球場、『大館樹海ドーム』の方が高さや面積で『東大寺金堂』を上回り、 最大とされてしまうのである。
 また、仮にそういった『近代的木造建築』を含めず、『伝統的木造建築』のみという条件にしたとしても、 明治時代以降に伝統的工法にのっとって再建された木造建築、例えば『東本願寺御影堂』や、 『東本願寺阿弥陀堂』などを含めるかどうかということと、 更に昭和以降にこれまた伝統的工法にのっとって再建された日本各地の寺院や城郭建築などを、 一体、どこまで含めるのかといった問題も出てくる。
 更にそれ以外の問題として、上でも述べたとおり、 何をもってその建物の巨大さを判断するのかという問題が挙げられる。
 以下の表は、『東大寺金堂』と、『東本願寺御影堂』の各数値を比較を比較したものである。

正面幅 奥行 高さ 正面幅×奥行(平面積)
東大寺金堂 57.5m 50.5m 49.1m 2903.75u
東本願寺御影堂 76m 58m 38m 4408u

上の表の各数値を見て、意外に思った方も多いのではないかと思う。  大多数の人々が日本最大の伝統的木造建築として認識しているはずの、『東大寺金堂』ではあるが、 明治時代の再建ではあるが、同じく伝統的木造建築である『東本願寺御影堂』と各サイズの比較をしてみると、正面幅、奥行き、平面積の項目で、 『東本願寺御影堂』の数値の方が上回っているのである。  唯一、高さの数値のみが、『東大寺金堂』の方が上回っている。  ただし、高さの項目のみで その建物の大きさを判断してしまうと、『東寺五重塔』(54.8m)や、『興福寺五重塔』(50.4m)の方が 『東大寺金堂』よりも高いので、 日本最大の木造建築は『東寺五重塔』ということになってしまう。
 となると、唯一残されたサイズ項目は、体積(容積)ということになるが、 木造建築は、屋根部分など各建造物によってその形状が全く異なり、きれいな直方体ではなく、かなり歪な形状である。  だから、正面幅×奥行×高さといった単純な計算はできず、 その正確な体積を計測することは不可能に近い。 一応、様々なサイトや書籍を調べてはみたが、 各建造物の体積(容積)の値を正確に示した資料は見つけられなかった。
 『体積(容積)』の数値は、『建造物の巨大さ』を示す基準として、 最も適した項目であると考えられるが、正確な数値が算出できない以上、無理にその項目を設けたとしても、 全く信憑性の無いランキングになってしまう。 よって、不本意ではあるが、『体積(容積)』の項目は除外しようと考える。
 最終的に、『正面幅』、『奥行』、『高さ』、『平面積』、という4つの項目を設定し、 その項目ごとに、各木造建築の数値の順位を、 それぞれ、だいたい1位〜30〜50位ぐらいまで記していくことした。

以上の点を踏まえて、これから調べて発表する『日本の木造建築大きさランキング』において、 どこからどこまでの木造建築を含めるかという条件と、更に、ランキングの取り決めや、 補足事項などについて、以下で箇条書きにしておく。

  • 『日本木造建築大きさランキング』に含める条件は、基本的に江戸時代以前に建造された伝統的木造建築であるとする。 ただし、『東本願寺御影堂』と『東本願寺阿弥陀堂』、『東本願寺御影堂門』に関しては、明治時代に再建されたものであるが、 伝統的木造工法にのっとっており、それらの巨大さから、ランキング上位に位置するのは明白なので、 他の木造建築との比較の意味もこめて、例外的に含めるものとする。

  • 上記の『東本願寺御影堂』と『東本願寺阿弥陀堂』、『東本願寺御影堂門』以外はすべて、 国宝に指定された、伝統的木造建築、(寺院建築、 神社建築、城郭建築など)であるとするが、例外的に『東福寺禅堂』(重要文化財)は国宝未指定であるが、含めるとする。  その理由として、江戸時代以前の巨大木造建造物は、その殆どが国宝に指定されており、 例外的に国宝未指定の『東福寺禅堂』、『東本願寺御影堂』、『東本願寺阿弥陀堂』、『東本願寺御影堂門』 の四件の建造物を含めさえすれば、 他は国宝に指定された建造物のみで、少なくとも大きさランキングのベスト10前後ぐらいまでは、網羅でき、 信憑性の高いデータを得られると考えられるためである。

  • 平面積の項目の数値に関しては、基本的に、『平面積』=『正面幅』×『奥行』と計算し、 建物ごとの形状の違いは考えず、すべて方形の形状をしていると仮定する。  また、城郭のように階層式の建造物に関しても、すべての階の総床面積の数値ではなく、 あくまで『平面積』の数値とする。

  • ランキングにおいては、『正面幅』、『奥行』、『高さ』、『平面積』という4つの部門を設け、 それらの部門ごとの1位から30〜50位ぐらいまでの建造物を示すものとする。  『体積(容積)』の数値が、建物の巨大さを示す上で最も適した指標であると考えられるが、 様々なサイトや書籍を調べるも、各建造物のその数値の正確なデータが見つけられず、 その数値を算出するのも困難であるために除外するが、参考として、 各建造物の『正面幅』×『奥行』×『高さ』の値を仮の体積とし、順位を示すことにする。  当然、各建物は屋根や軒下などの形状などが一様ではなく、この計算では正確な体積(容積)の値を 得ることはできない。 あくまで各建造物自体が、屋根回りの空間なども含めて、 巨大な直方体であると仮定した場合の数値の順位である。

  • 可能な限り多くの国宝指定の伝統的木造建築のデータを、様々なサイトや文献で調べたのだが、 中には常楽寺本堂や、西明寺本堂など、どうしても『正面幅』、『奥行き』、『高さ』の各数値が判然としない木造建築があったので、 そういう建造物は不本意ながらながら各ランキングに入れることができなかった。
     また、例えば東寺金堂や石山寺本堂、前述の東福寺禅堂(重要文化財)などのように、『正面幅』や『奥行』の数値は判明するも、 『高さ』の数値のみが不明である場合は、『正面幅』部門や、『奥行』部門、『平面積』部門ランキングには 登場するが、『高さ』部門と『体積』部門ランキングにはその数値が不明確、あるいは算出できないため、 入れることができなかった。
     であるから、ランキングが下位になるほど、順位の正確性は落ちていくと考えていただきたい。

では、以下で、『正面幅』、『奥行』、『高さ』、『平面積』、『体積』 という5つの各部門のランキング結果を発表していく。

日本の伝統的木造建築大きさランキング

@正面幅部門→

A奥行部門→

B高さ部門→

C平面積部門→

D体積部門→



日本の伝統的木造建築大きさランキング

@正面幅部門

以下は、『正面幅』部門のランキングである。
 なんと第1位は意外にも、 東本願寺御影堂でも、東大寺金堂でもなく、蓮華王院本堂(三十三間堂)だった。  しかも、第2位の東本願寺御影堂に、40m以上の差をつけてのダントツナンバーワンである。  蓮華王院本堂は、高さや奥行に関しては、それほど大きな数値ではないため、 あまり巨大建築として語られることは少ないが、『正面幅』という項目のみ突出した数値を有するまぎれもない巨大木造建築だといえるだろう。  ちなみに東大寺金堂は、第1位・蓮華王院本堂、第2位・東本願寺御影堂、第3位・西本願寺御影堂に次いで、第4位だった。  他に、東本願寺阿弥陀堂(5位)と、西本願寺阿弥陀堂(7位)が、ともにベスト10入りした他、知恩院は、御影堂(第8位)の他、 三門が門としては異例の第6位。 全国の寺院木造建築で5本の指に入る巨大さとされる専修寺御影堂であるが、 『正面幅』部門に関しては5位には及ばず、かろうじてベスト10入りの第9位となった。  

順位 名称 画像 正面幅(m)
蓮華王院本堂 118.2
東本願寺御影堂 76
西本願寺御影堂 62
東大寺金堂 57.5
東本願寺阿弥陀堂 52
知恩院三門 50
西本願寺阿弥陀堂 45
知恩院御影堂 44.8
専修寺御影堂 42.6
10 東福寺禅堂 42.08
11 瑞巌寺本堂 39
12 延暦寺根本中堂 37.57
13 金峯山寺蔵王堂 36
13 清水寺本堂 36
15 東寺金堂 33.5
16 東大寺南大門 28.783
17 唐招提寺金堂 28
18 姫路城大天守 27.6969
18 石山寺本堂 27.6969
20 長谷寺本堂 25.9
21 専修寺如来堂 25.7
22 東福寺三門 25.5
23 善光寺本堂 23.89
24 園城寺金堂 23.21
25 松江城天守 23.16
26 妙法院庫裏 21.8
27 太山寺(神戸)本堂 20.82
28 醍醐寺金堂 20.8
29 東本願寺御影堂門 20.6
30 金剛輪寺本堂 20
31 旧閑谷学校講堂 19.43
32 彦根城天守 19
33 浄土寺浄土堂 18.18
34 犬山城天守 18
35 出雲大社本殿 17.8
36 鑁阿寺本堂 17.07
37 太山寺(松山)本堂 16.38
38 松本城天守 15.2302
39 根来寺大塔 15
40 明通寺本堂 14.72
41 吉備津神社本殿 14.6
42 仁和寺金堂 14
43 瑞巌寺庫裏 13.8
44 善水寺本堂 12.7
45 東大寺二月堂 12.5
46 東寺五重塔 9.48
47 法隆寺金堂 9


日本の伝統的木造建築大きさランキング

A奥行部門

『奥行』部門では、正面幅部門で、蓮華王院本堂の後塵を拝する結果となった東本願寺御影堂が、 堂々の第1位となった。 第2位は善光寺本堂がランクイン。  善光寺本堂は、正面幅部門では第23位と、それほど高い順位ではなかったが、奥行の数値が突出して高く、 正面幅の実に2倍以上である。  もともと善光寺本堂は、寺院木造建築としては、東大寺金堂、金峯山寺蔵王堂に次いで、第3位の巨大さとされてきたが、 奥行のこの数値は、東西両本願寺それぞれの御影堂、阿弥陀堂とも十分に渡り合えるほど高い数値だといえる。

順位 名称 画像 正面幅(m) 奥行(m)
東本願寺御影堂 76 58
善光寺本堂 23.89 53.67
東大寺金堂 57.5 50.5
西本願寺御影堂 62 48
東本願寺阿弥陀堂 52 47
西本願寺阿弥陀堂 45 42
専修寺御影堂 42.6 36.6
金峯山寺蔵王堂 36 36
知恩院御影堂 44.8 34.5
10 清水寺本堂 36 30
11 石山寺本堂 27.6969 29.6969
12 長谷寺本堂 25.9 27.1
13 専修寺如来堂 25.7 26.6
14 出雲大社本殿 17.8 26
15 瑞巌寺本堂 39 25.2
16 妙法院庫裏 21.8 23.7
17 延暦寺根本中堂 37.57 23.63
18 瑞巌寺庫裏 13.8 23.6
19 園城寺金堂 23.21 23.17
20 知恩院三門 50 23
21 東福寺禅堂 42.08 21.92
22 太山寺(松山)本堂 16.38 20.91
23 姫路城大天守 27.6969 20.0545
24 金剛輪寺本堂 20 20
25 松江城天守 23.16 19.3
26 浄土寺浄土堂 18.18 18.18
27 東寺金堂 33.5 18
28 東大寺二月堂 12.5 18
29 太山寺(神戸)本堂 20.82 17.76
30 吉備津神社本殿 14.6 17.7
31 醍醐寺金堂 20.8 17.4
32 松本城天守 15.2302 17.3484
33 鑁阿寺本堂 17.07 17.07
34 蓮華王院本堂 118.2 16.4
35 旧閑谷学校講堂 19.43 15.62
36 犬山城天守 18 15
37 根来寺大塔 15 15
38 明通寺本堂 14.72 14.87
39 唐招提寺金堂 28 14.6
40 東本願寺御影堂門 20.6 13
41 彦根城天守 19 11
42 東大寺南大門 28.783 10.786
43 東福寺三門 25.5 10.2
44 仁和寺金堂 14 10
45 東寺五重塔 9.48 9.48
46 善水寺本堂 12.7 9
47 興福寺五重塔 8.85 8.85
48 法隆寺金堂 9 7.5


日本の伝統的木造建築大きさランキング

B高さ部門

以下の高さ部門では、正面幅部門や奥行部門とガラリと顔ぶれが変わり、 東寺五重塔を中心に仏塔建築が上位にその名を連ねる。  そんな仏塔にまざり東大寺金堂は第3位と、非常に高い順位である。  長い間日本人に、最も巨大な木造建築であるというイメージを植え付けてきた東大寺金堂であるが、 そのイメージは、おそらくその高さが影響していると思われる。 例えば、東大寺金堂と蓮華王院本堂を比較すると、 正面幅の数値で勝る蓮華王院本堂よりも、高さの数値で勝る東大寺金堂の方が、 視覚的に巨大建築としてイメージを抱きやすいのである。
 他に、正面幅部門13位、奥行部門第8位だった、金峯山寺蔵王堂が、第8位(仏塔を除けば第3位)と、 高さの数値が他の数値と比較して高いことが理解できる。 東大寺金堂に次いで第2の巨大寺院木造建築として、 語られることが多い金峯山寺蔵王堂であるが、こちらもその高さが影響していると思われる。
 それから第10位の姫路城大天守についてであるが、多くの人々はおそらく、 もっと上位に食い込んでもいいぐらい高いイメージを抱いているのではないかと思う。  それがなぜ10位なのかというと、この順位は、純粋な木造建築としての順位なので、 石垣の高さ、14.85mを含まないからなのである。  ちなみに、もし仮に石垣の高さを含んだ数値にしたら、総高46.35mとなり、第4位になる。

順位 名称 画像 正面幅(m) 奥行(m) 高さ(m)
東寺五重塔 9.48 9.48 54.8
興福寺五重塔 8.85 8.85 50.1
東大寺金堂 57.5 50.5 49.1
根来寺大塔 15 15 40
東本願寺御影堂 76 58 38
醍醐寺五重塔 6.63 6.63 37.8
薬師寺三重塔東塔 7.09 7.09 34.1
金峯山寺蔵王堂 36 36 34
法隆寺五重塔 6.42 6.42 32.6
10 姫路城大天守 27.6969 20.0545 31.5
11 瑠璃光寺五重塔 5.096 5.096 31.2
12 羽黒山五重塔 5.01 5.01 29.2
13 明王院五重塔 4.36 4.36 29.1
14 西本願寺御影堂 62 48 29
14 東本願寺阿弥陀堂 52 47 29
16 知恩院御影堂 44.8 34.5 28.5
17 東本願寺御影堂門 20.6 13 26.89
18 善光寺本堂 23.89 53.67 25.82
19 東大寺南大門 28.783 10.786 25.4
20 西本願寺阿弥陀堂 45 42 25
20 専修寺御影堂 42.6 36.6 25
20 専修寺如来堂 25.7 26.6 25
20 松本城天守 15.2302 17.3484 25
24 當麻寺西塔 5.17 5.17 24.81
25 延暦寺根本中堂 37.57 23.63 24.46
26 出雲大社本殿 17.8 26 24
26 知恩院三門 50 23 24
28 法起寺三重塔 6.41 6.41 23.9
29 西明寺三重塔 4.2 4.2 23.7
30 當麻寺東塔 5.3 5.3 23.24
31 常楽寺三重塔 5 5 22.8
32 松江城天守 23.16 19.3 22.4
33 東福寺三門 25.5 10.2 22
33 明通寺三重塔 4.18 4.18 22
35 一乗寺三重塔 4.9 4.9 21.8
36 浄土寺多宝塔 6.6 6.6 20.5
37 向上寺三重塔 3.63 3.63 19.52
38 興福寺三重塔 4.84 4.84 19
39 長谷寺本堂 25.9 27.1 18.8
40 安楽寺八角三重塔 18.7
41 大法寺三重塔 3.65 3.65 18.36
42 清水寺本堂 36 30 18
43 犬山城天守 18 15 17.989
44 瑞巌寺本堂 39 25.2 17.7
44 海住山寺五重塔 2.74 2.74 17.7
46 石山寺多宝塔 5.8 5.8 17.2
47 浄瑠璃寺三重塔 3.05 3.05 16.3
48 室生寺五重塔 2.48 2.48 16.1
49 蓮華王院本堂 118.2 16.4 16
49 法隆寺金堂 9 7.5 16
51 唐招提寺金堂 28 14.6 15.7
52 金剛三昧院多宝塔 5.5 5.5 15.6
53 彦根城天守 19 11 15.5
54 長保寺多宝塔 4.63 4.63 13.36
55 浄土寺浄土堂 18.18 18.18 12.65
56 吉備津神社本殿 14.6 17.7 12
57 慈眼院多宝塔 2.69 2.69 10.6
58 東大寺二月堂 12.5 18 10
59 仁和寺金堂 14 10 7.8


日本の伝統的木造建築大きさランキング 
C平面積(=正面幅×奥行)部門

四つ目のは平面積の部門である。 ここでいう平面積は、建造物の正面幅の数値と奥行の数値の積によって求められたものであり、 建物の形状は度外視し、すべての建物が四方形であると仮定した場合の数値になっている。  よって、各建物の平面積の数値は正確なものとは言えないが、建造物の巨大さを比較するランキングを作成するにあたっては、 正面幅、あるいは、奥行のみの数値を比較したランキングよりは、はるかに信憑性があり、 説得力がある『建造物の巨大さランキング』ができあがると考えられる。
 以下の平面積ランキング表を見てみると、この部門でも相変わらず、東西両本願寺の御影堂、阿弥陀堂の強さが目立ち、 4棟の建物すべてが6位以内にひしめきあっている。  東大寺金堂は3位、蓮華王院本堂は、正面幅の数値がずば抜けていたために5位になっており、 専修寺御影堂は7位。 木造寺院建築としては日本で5本の指に入る巨大さであるとされている専修寺御影堂であるが、 明治に再建された東本願寺御影堂と東本願寺阿弥陀堂を除けば、5位になるので、 『寺院木造建造物第5位の巨大さ』というのは、この平面積の値の順位を指すものと考えられる。

順位 名称 画像 正面幅(m) 奥行(m) 高さ(m) 平面積(u)
東本願寺御影堂 76 58 38 4408
西本願寺御影堂 62 48 29 2976
東大寺金堂 57.5 50.5 49.1 2903.75
東本願寺阿弥陀堂 52 47 29 2444
蓮華王院本堂 118.2 16.4 16 1938.48
西本願寺阿弥陀堂 45 42 25 1890
専修寺御影堂 42.6 36.6 25 1559.16
知恩院御影堂 44.8 34.5 28.5 1545.6
金峯山寺蔵王堂 36 36 34 1296
10 善光寺本堂 23.89 53.67 25.82 1282.1763
11 知恩院三門 50 23 24 1150
12 清水寺本堂 36 30 18 1080
13 瑞巌寺本堂 39 25.2 17.7 982.8
14 東福寺禅堂 42.08 21.92 922.3936
15 延暦寺根本中堂 37.57 23.63 24.46 877.7791
16 石山寺本堂 27.6969 29.6969 822.512
17 長谷寺本堂 25.9 27.1 18.8 701.89
18 専修寺如来堂 25.7 26.6 25 683.62
19 東寺金堂 33.5 18 603
20 姫路城大天守 27.6969 20.0545 31.5 555.4475
21 園城寺金堂 23.21 23.17 537.7757
22 妙法院庫裏 21.8 23.7 516.66
23 出雲大社本殿 17.8 26 24 462.8
24 松江城天守 23.16 19.3 22.4 446.988
25 唐招提寺金堂 28 14.6 15.7 408.8
26 金剛輪寺本堂 20 20 400
27 太山寺(神戸)本堂 20.82 17.76 369.7632
28 醍醐寺金堂 20.8 17.4 361.92
29 太山寺(松山)本堂 16.38 20.91 342.5058
30 浄土寺浄土堂 18.18 18.18 12.65 330.5124
31 瑞巌寺庫裏 13.8 23.6 325.68
32 東大寺南大門 28.783 10.786 25.4 310.4534
33 旧閑谷学校講堂 19.43 15.62 303.4966
34 鑁阿寺本堂 17.07 17.07 291.3849
35 犬山城天守 18 15 17.989 270
36 東本願寺御影堂門 20.6 13 26.89 267.8
37 松本城天守 15.2302 17.3484 25 264.2196
38 東福寺三門 25.5 10.2 22 260.1
39 吉備津神社本殿 14.6 17.7 12 258.42
40 東大寺二月堂 12.5 18 10 225
40 根来寺大塔 15 15 40 225
42 明通寺本堂 14.72 14.87 218.8864
43 彦根城天守 19 11 15.5 209
44 仁和寺金堂 14 10 7.8 140
45 善水寺本堂 12.7 9 114.3
46 東寺五重塔 9.48 9.48 54.8 89.8704
47 興福寺五重塔 8.85 8.85 50.1 78.3225
48 法隆寺金堂 9 7.5 16 67.5
49 薬師寺三重塔東塔 7.09 7.09 34.1 50.2681
50 醍醐寺五重塔 6.63 6.63 37.8 43.9569


日本の伝統的木造建築大きさランキング 
D体積(=正面幅×奥行×高さ)部門

最後の項目は、体積部門である。
 ここでいう体積とは、建造物の(正面幅の数値×奥行の数値×高さの数値)で導き出される数値であり、 建物の屋根の形状等を考慮した正確な体積(容積)の数値ではない。  いわば、すべての建造物を、巨大な直方体と仮定した場合の数値であるから、屋根の形状等により、 何もない空間が大きい建造物ほど、実際の体積よりも大きな数値が出てしまうので、 おそらく順位もいくぶん前後し、正確ではないと思われる。
 例えば、第1位の東本願寺御影堂と、第2位の東大寺金堂を比較すると、実際の容積の数値では、東大寺金堂の方が、 東本願寺御影堂よりも、数値の上では上回っているとのことである。  おそらく東本願寺御影堂の方が東大寺金堂よりも、その屋根の形状により、何もない空間が大きいために、 こういった誤差がでてきてしまうのだと思われる。
 そのような多少の順位の誤差はあるものの、『建物の巨大さランキング』を作成するにあたり、 この体積部門は、正面幅の数値と、奥行の数値、高さの数値という3つの項目の数値すべてを考慮するので、 かなり参考になる『建造物巨大さ順位表』が出来上がったのではないかと思われる。  ただしこの体積部門は、上記の正面幅、奥行き、高さという三つの項目の数値のうち、 一つでも不明確なものがあれば、その数値を導き出せないという欠点がある。  例えば、東福寺禅堂(重要文化財)であるが、正面幅と奥行きに関してはその数値が判明したのだが、 その高さの数値に関しては、色々なサイトや書物を調べるも結局見つけられなかった。  なので、この体積の項目にも、もし計算できれば、10位〜20位の間には入ると考えられるが、 正確な数値を導き出すことができない限り、東福寺禅堂を加えることはできなかった。
 そのようにいくつかの例外はあるものの、それらを差し引いても、とりあえずはこの部門の、第1位東本願寺御影堂から、第10位蓮華王院本堂は、 紛れもなく、日本のすべての伝統的木造建築の中で、巨大さにおいてはトップ10であることは間違いないだろう。

順位 名称 画像 正面幅(m) 奥行(m) 高さ(m) 平面積(u) 体積
(立方メートル)
東本願寺御影堂 76 58 38 4408 167504
東大寺金堂 57.5 50.5 49.1 2903.75 142574.125
西本願寺御影堂 62 48 29 2976 86304
東本願寺阿弥陀堂 52 47 29 2444 70876
西本願寺阿弥陀堂 45 42 25 1890 47250
金峯山寺蔵王堂 36 36 34 1296 44064
知恩院御影堂 44.8 34.5 28.5 1545.6 44049.6
専修寺御影堂 42.6 36.6 25 1559.16 38979
善光寺本堂 23.89 53.67 25.82 1282.1763 33105.79207
10 蓮華王院本堂 118.2 16.4 16 1938.48 31015.68
11 知恩院三門 50 23 24 1150 27600
12 延暦寺根本中堂 37.57 23.63 24.46 877.7791 21715.07679
13 清水寺本堂 36 30 18 1080 19440
14 姫路城大天守 27.6969 20.0545 31.5 555.4475 17496.59565
15 瑞巌寺本堂 39 25.2 17.7 982.8 17395.56
16 専修寺如来堂 25.7 26.6 25 683.62 17090.5
17 長谷寺本堂 25.9 27.1 18.8 701.89 13195.532
18 出雲大社本殿 17.8 26 24 462.8 11107.2
19 松江城天守 23.16 19.3 22.4 446.988 10012.5312
20 根来寺大塔 15 15 40 225 9000
21 東大寺南大門 28.783 10.786 25.4 310.4534 7885.5173
22 東本願寺御影堂門 20.6 13 26.89 267.8 7201.142
23 松本城天守 15.2302 17.3484 25 264.2196 6605.490042
24 唐招提寺金堂 28 14.6 15.7 408.8 6418.490042
25 東福寺三門 25.5 10.2 22 260.1 5722.2
26 東寺五重塔 9.48 9.48 54.8 89.8704 4924.8979
27 犬山城天守 18 15 17.989 270 4857.03
28 浄土寺浄土堂 18.18 18.18 12.65 330.5124 4180.9819
29 興福寺五重塔 8.85 8.85 50.1 78.3225 3923.9573
30 彦根城天守 19 11 15.5 209 3239.5
31 吉備津神社本殿 14.6 17.7 12 258.42 3101.04
32 東大寺二月堂 12.5 18 10 225 2250
33 薬師寺三重塔東塔 7.09 7.09 34.1 50.2681 1714.1422
34 醍醐寺五重塔 6.63 6.63 37.8 43.9569 1661.5708
35 法隆寺五重塔 6.42 6.42 32.6 67.5 1343.6546
36 仁和寺金堂 14 10 7.8 140 1092
37 法隆寺金堂 9 7.5 16 67.5 1080

初回訪問日&撮影日 2019年05月01日

(※国宝建造物撮影ポイント)
外観は自由に撮影可能

@唐門(重要文化財)

如来堂の正面に建つ門で、文化6年(1809)に木挽きが始まり、文政10年(1820)に地築き、天保15年(1844)に棟上げをしている。  檜皮葺屋根の本体は総欅造。 控柱4本が腰長押から下で、斜め外に踏みだした形になっている。  菊、ぼたんの透かし彫り、親子獅子や力士の彫刻など、全体に華麗で複雑な構造となっている。  造営時には、檜皮葺か本瓦葺の2案が検討されていたらしい。  大工の棟梁は近江八幡の高木作右衛門光規、同光一の2代で、光規は如来堂を建立した人物(高木但馬)の 孫にあたる。


A山門(重要文化財)

御影堂の正面にあり、専修寺の総門にあたる。 2階建、間口20m、奥行9m、高さ15.5mと大規模で、 正面柱間5間で、そのうち3間に扉を付けて入り口とし、二階内部には釈迦三尊像を安置。  下層の組物は大仏様の形式をとり、挿肘木が斗にのらず直接柱に挿し込まれる形になっている。  全体の形式は京都の東福寺三門(国宝)を参考にしたと思われるが、裏側で3間分だけ屋根が 張り出している点(裏向拝)は他に類をみない珍しい手法である。  瓦の刻銘その他の史料によると、元禄6年(1693)ごろから建築にとりかかり、 宝永元年(1704)頃に完成したと思われる。


B御廟唐門及び透塀(重要文化財)

御廟唐門は文久元年(1861)の建築で、屋根は檜皮葺、長押や柱の間や扉などは美しい 彫刻で埋め尽くされている。 左右に連なる透塀も同時に造られたもので、腰回りに スイセン、ハス、タンポポなどの草花の彫刻が付けられている。


C御廟拝堂・御廟唐門及び透塀(重要文化財)

正面の御廟唐門から御廟拝堂、石橋と続き、その奥に親鸞の墓「御廟」があり、 それを取り囲むように専修寺歴代住持の墓が配置されているのだという。  御廟拝堂は瓦の銘文により安政5年(1858)の建築と考えられ、屋根の4面に千鳥破風を付け、 正面軒に唐破風を付けている。 内部の床は、瓦の接ぎ目を斜めにした、いわゆる四半敷で敷かれている。  親鸞の墓「御廟」は寛文12年(1672)専修寺に伝えられていた親鸞聖人の遺骨5粒を埋めて造られたものだという。


D茶所(重要文化財)

間口18.45m、奥行13.21mの木造平屋建て。 正面向拝一間、軒唐破風付で本瓦葺の湯茶の接待所である。  宝暦10年(1760)頃に建造されたとみられる。


E鐘楼(重要文化財)

一般的な鐘楼建築と同様、1間四方で、入母屋造の屋根をのせている。  4隅の柱は、先を内側に倒した四方転びという形式である。 その間には、 八角形の柱が2本ずつ入れられている。 肘木の先を大仏様風にするなど、全体的に 東大寺の鐘楼に似たイメージを与える。 正徳元年(1711)の刻銘が発見されたので、 その頃に再建されたものと思われる。


F御対面所(重要文化財)

入母屋造の妻入、向拝唐破風。 5室ずつ3列の座敷からなる建物で、周囲に廊下をつける。  もともとの建物は天明3年(1783)11月6日に火災により焼失したので、ただちに再建され、 天明6年(1786)10月2日に落成遷仏が行われたことが同年の『御堂目録』によって確認される。


G進納所・大玄関(重要文化財)

建立年代は殿舎が焼失した天明3年(1783)の火災の後、対面所と共に再興されたもので、寛政2年(1790)の再建と伝えている。  再建当初は対面所の東に位置し正面を東に向けて建っていたが、明治11年(1878)に現在の位置に移築され、 その際に正面を南向きに改めている。


H太鼓門(重要文化財)

境内の東入口となる門。 平屋建ての長屋門の上に三層の櫓をのせ、その最上階に大太鼓を吊っているのでこの名がある。  現在の建物の建築年は不明だが、宝暦12年(1762)ころと推定される木版絵図には、現在地に一層だけの櫓をのせた太鼓門が描かれている。  そして、文久元年(1861)の親鸞聖人600年忌法要の記念事業記録の中に太鼓門を三層に嵩上げした、という記事があるから、 このときに大改造されと推測される。


I如来堂(国宝)

詳細はリンク先へ


J通天橋(重要文化財)

御影堂と如来堂を結ぶ廊下で、両御堂の縁側にかかっているため高床とし、板張りで、柱間はすべて吹抜けになっている。  全長31,86m 幅6,79m 唐破風造で本瓦葺。 昭和大修理時に、天井裏から棟札が発見され、それによると、寛政12年(1800)11月6日の上棟で、 棟梁はそのころ名匠として知られていた名古屋の伊藤平左衛門吉俊であった。


K御影堂(国宝)

アクセス
JR一身田駅徒歩約5分

駐車場 有

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