浄土寺 多宝塔
国宝
(1329年 鎌倉時代後期)
20.5m

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浄土寺 多宝塔(Jodoji Temple)

伝承では聖徳太子が開いたとされるこの浄土寺は、鎌倉時代後期に真言律宗系の僧定証によって中興された。 その後1325年に焼失したが復興され、多宝塔はその時期1328年に建てられた和様の貴重な塔である。


(仏塔訪問日記)

車一台が通るのがやっとの道を行くと境内の右側に到着する。尾道市民はこういう狭い路地でもこなれた様子で運転していた。
 本堂と多宝塔が国宝に指定されている浄土寺は、重要文化財の寺宝が多数の、非常に貴重な寺院である。
 聖徳太子が開いたという言い伝えらしいのだが、聖徳太子はその当時、日本の色々な場所に顔を出して、様々な足跡を 残していたようである。
 交通手段もほとんど無いその時代に、一体どれだけの移動を行い、 どれだけお寺などの創建に携わったのか、あるいはそれらの伝説が虚構なのか、興味の尽きぬところである。

どっしりと安定感のある多宝塔は、ほぼ同時期に建てられた本堂、そして阿弥陀堂との組み合わせが絶妙で、三つの建造物が合わさることによって醸し出される 寺院景観は抜群のすばらしさだった。

もっとここでゆっくりしたかったのだが、この後に西國寺や、生口島の耕三寺と、向上寺の参拝を控えていたので、長居が出来なかったのは 残念だった。



初回訪問&撮影日(2010年08月16日)


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実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


本堂(国宝)と阿弥陀堂(重要文化財)

多宝塔(国宝)
交通アクセス

JR山陽本線「尾道駅」から尾道市営バス「浄土寺下」下車
徒歩3分

境内に駐車スペースは有

仏塔巡礼ドライブ難易度 難しい(★★★★)

(★)・・・・・・・・・・非常に易しい
(★★)・・・・・・・・易しい
(★★★)・・・・・・ふつう
(★★★★)・・・・難しい
(★★★★★)・・非常に難しい

おすすめアクセス方法
電車とバスが一番行きやすい。
自動車の場合、浄土寺周辺は非常に道が狭いので、運転が苦手なら 県・市営駐車場を利用してそこから徒歩という方法もある

住所
広島県尾道市東久保町20-28


より大きな地図で 日本国宝&重文指定仏塔マップ を表示