国宝 法界寺阿弥陀堂 (京都市伏見区)


法界寺(真言宗醍醐派別格本山)
阿弥陀堂
国宝
鎌倉時代前期

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(歴史)

法界寺は、藤原氏の一族である日野家の菩提寺で、弘仁13年(822年)に藤原家宗が 最澄自作の薬師如来の小像を本尊とし、最澄を開基として一族の氏寺を建てたと伝わる。  その後、永承6年(1051年)、日野資業が薬師如来像を造ってその胎内に最澄自作の薬師如来の小像を納入し、それを祀る薬師堂を 建てて、法界寺とした。
 国宝阿弥陀堂は鎌倉時代初期の建築だが、藤原時代に各地に建てられた典型的阿弥陀堂建築の一つである。 間口、奥行ともに 柱間の数が五間であり、周囲に裳階をめぐらし、屋根は宝形造で檜皮葺きである。 内陣の柱や壁には創建当時の絵画が残り、国宝阿弥陀如来坐像を安置する。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

「石田駅」を降りて、観光地でもなんでもない普通の住宅地を13分程度歩くと、「法界寺」に到着する。
 結構早くに到着したので阿弥陀堂はまだ開いておらず (とは言っても参拝時間はとっくに始まっていた)、寺務所のインターホンを鳴らして住職に出て来てもらい、 参拝料を払って阿弥陀堂内部を拝観した。
 阿弥陀如来坐像はかなり荘厳な雰囲気であり、以前に見た平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像に最も近い定朝様式のもので、 大変貴重なものだそうだ。
 それを安置するこの阿弥陀堂は、巨大な裳階などその形状が非常に珍しく、住宅地の小さな敷地の寺院にあるとは思えないぐらい巨大で迫力のある建造物だった。
 法界寺が平等院のように、「宇治」などの一大観光エリアにあれば、寺にそれほど興味を持たない一般観光客も多数訪れるだろう。
 しかしこういう住宅地にポツンとあるおかげで、観光地化されていない国宝寺院の雰囲気をゆっくり味わえるのかもしれない。


初回訪問日&撮影日 2012年06月07日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能


境内

阿弥陀堂(国宝)

阿弥陀堂(国宝)

薬師堂(重要文化財)
アクセス
地下鉄東西線「石田」駅下車 徒歩13分
「石田」駅から京阪バス「日野薬師」下車すぐ

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
どの交通手段でもいいが、駐車場は少し狭い。

住所
京都市伏見区日野西大道町19


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