国宝 十輪院本堂 (奈良市)


十輪院(真言宗醍醐派)
本堂
国宝
鎌倉時代前期

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(歴史)

寺伝によると十輪院はもともと、元正天皇の勅願寺で、元興寺の別院といわれ、 右大臣吉備真備の長男である朝野宿禰魚養(あさのすくね なかい)の開基とも伝えられる。 朝野宿禰魚養は伝記のはっきりしない人物なので、創建の詳細は明らかではないが、歴史上、 「十輪院」という名称が、文献上に初めて見られたのは、鎌倉時代の仏教説話集『沙石集』(弘安6年・1283年成立)とされている。
 国宝であるこの本堂は、内部にある石仏龕を拝むための礼堂として建立された鎌倉時代の住宅風仏堂である。 建物全体の立ち(棟、軒、及び床)が低く、正面の間口は広縁にし、奥に蔀戸(しとみど)を用い、全体として中世の住宅を思わせる意匠になる。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

この日は本堂内で法要か何かが行われており、本堂内に入ることができなかったが、国宝本堂の写真は参拝料を 払わずとも自由に撮影できた。  他の寺院の本堂建造物に比べて、床が低い中世の住居風本堂ということだが、中世の住居とはどういうものなのかを 知るためにも、是非とも 中に入ってみたかったものである。


初回訪問日&撮影日 2012年07月22日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能


南門(鎌倉時代前期・重要文化財)

本堂(鎌倉時代前期・国宝)


アクセス
JR大和路線奈良駅・ 近鉄奈良駅より奈良交通バス(天理駅行)「福智院町」下車、徒歩

近鉄奈良駅より徒歩約15分

駐車場 有

国宝建造物巡りドライブ難易度(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

国宝建造物巡りおすすめアクセス方法
どのアクセス方法でも問題ない。

住所
奈良市十輪院町27


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