国宝 大笹原神社 本殿 滋賀県野洲市


大笹原神社
本殿
国宝
1414年(応永21年)

国宝建造物データ一覧に戻る

HOMEに戻る

(歴史)

大笹原神社の創建年代は明らかではないが、寛和2年(986年)、越知諸実が社領を寄進し、社殿を 造営したと伝えられ、祭神は、須佐之男命ほか六神を祀る。
 現在の本殿は、1414年(応永21年)に建てられた。 その形式は三間四方に一間の向拝を付けた 入母屋造本殿である。 外部に施された装飾性に富む彫刻は華麗な東山文化の特徴であるという。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

この日、御上神社参拝の後に立ち寄ったのがこの大笹原神社である。
 私は滋賀県湖南エリアの国宝建造物巡りをするにあたって、ネットその他で、それらの前情報や、行った人の感想を調べていた。
 しかしこの『大笹原神社本殿』へ行った人の感想に関しては、観光地化されていない非常に寂しい場所にあり、 国宝に指定されたその小さな本殿も、国宝のオーラが全く感じられない『がっかり国宝』だった・・・などと、結構、酷評されていた。
 私はネットや書籍などの情報は、実際に実物を見ない限り、鵜呑みにする方である・・・。
 この日は時間が少なかったので、自動車で立ち寄り、 早々に写真を撮って立ち去るつもりでいたが、その予想は見事に裏切られた・・・。
 境内には誰もおらず、「観光地化されていない寂しい場所にある」という点に関してはその通りであったが、 国宝建造物としてのオーラに関しては、十分すぎるほどビシビシと伝わってきた。
 コンパクトながらも、巨大国宝建造物の素晴らしい部分だけを凝縮してまとめたような無駄のないその造りとその存在感 ・・・。 私は思わず見とれてしまい、 そのため、長い時間ここで滞在した。 そのために、この後に行く予定だった長寿寺の参拝時間に間に合わなくなってしまったほどである。  建物の大きさやロケーションなどは、その素晴らしさとはあまり関係ないのだなと感じた。

・・・と、以上の感想はあくまで私個人の感想である。 人によってはやっぱり『がっかり国宝』と感じるかもしれない。
 どんな古くて貴重な建造物でも、そうでない建造物でも、それらをどう感じるかは人それぞれである。
 あまりネットや書籍の情報に左右されすぎずに、実際に自分自身の目で見て、その建物を感じてほしいと思う。


初回訪問日&撮影日 2012年10月27日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能。ただし柵がしてあるので近くまでは寄れない。


参道

拝殿

大笹原神社本殿(国宝)と篠原神社本殿(重要文化財)

篠原神社本殿(重要文化財)

大笹原神社本殿(国宝)

アクセス
JR琵琶湖線「野洲駅」下車 近江鉄道バス 13分
「大篠原バス停」下車 徒歩15分

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 ふつう(★★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
道中多少狭い道があるが問題ない。
駐車場があるので自動車がおすすめである。

住所
滋賀県野洲市大篠原2375


国宝建造物データ一覧へ戻る

HOMEに戻る

より大きな地図で 日本国宝建造物マップ を表示