日本100名城 016番 箕輪城(―) 群馬県高崎市


箕輪城石碑


三の丸門跡と石垣

日本100名城 016番
箕輪城(―)
文化財史跡区分(国指定史跡)

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(歴史)

箕輪城は、戦国時代初期の西暦1500年前後に、長野氏が築城したといわれる。  後の系図によると、業尚、憲業、業政、業盛の四代が本拠にしていたと考えられているが、 近年の研究では、方業→業正(業政)→氏業(業盛)と変遷したという説もある。
 永禄9年(1566)には、長野氏の抵抗もむなしく、武田信玄に落とされる。  その後は、武田氏、織田氏、北条氏、徳川氏と次々に主が代わり、その度に各大名の有名家臣が配置された。  その中でも特に、最後の城主、徳川家康家臣の井伊直政は、天正18年(1590)に、城を近世城郭に改築したという。  その城地は東西約500m、南北1100mあり、南に沼、西に川がある河岸段丘上の要害で、梯郭式に曲輪が配置されている。


(100名城訪問日記)

一泊二日の北関東史跡巡り2日目。

初日は午前中に都内で諸用を済ませた後、東村山市でレンタカーを借り、 正福寺地蔵堂(国宝)→川越城(日本100名城)→ 鉢形城(日本100名城)→金鑽神社多宝塔(重要文化財)と巡り、 群馬県藤岡市のビジネスホテルで一泊。

二日目のこの日は、早々にホテルを出発し、まずはこの日最初の目的地である、箕輪城(日本100名城)を目指した。
 箕輪城跡へ行く前に、100名城スタンプ設置場所である、高崎市役所箕郷支所へ立ち寄る。  本来ならここの受付でスタンプの押印ができるのだが、この日は土日祝であるため休館日だった。
 なので、庁舎北側、西奥受付へ廻り、休日・夜間受付窓口でスタンプ押印し、 さらに、城内マップが記された箕輪城のパンフレット(無料)をもらって、いよいよ箕輪城跡へむけて、車を走らせた。

先ほどの箕郷支所から箕輪城跡までは1km以上離れているが、車ならすぐに到着。  搦手口近くの広々とした駐車場に車を停め、早速、城跡内の散策を始めた。
 実は、この箕輪城跡散策。 当初は時間の関係で、スタンプ押印のみにする予定だった。  なぜなら、城跡でも特に、箕輪城跡のような平山城は、山城に次いで、散策に時間がかかることが多く、 ここであまりに時間をかけすぎると、この後巡る予定の、富岡製糸場(国宝)、足利氏館・鑁阿寺(日本100名城・国宝)、 金山城(日本100名城)、歓喜院(国宝)の見学時間に影響が出そうだったからである。
 しかし昨晩ビジネスホテル内で、そもそも自分の目的は、 100名城のスタンプ押印なのか、それとも、100名城の城跡見学なのか考えた結果、おのずと答えは出た。
 かけあしにはなるが、城跡も見学することになったのである。

ところが散策を始めてみると、それほどハードな平山城ではなく、先ほどもらった城内マップを見ながら、 主要遺構をもらさず見ながら城跡内遊歩道を一周しても、1時間もかからなかった。
 城跡内には各遺構を解説する立て看板があるだけで、その場でおおまかな城の歴史を理解するのは困難だった。  歴史資料館のようなものがあればいいなと思ったが、かといって、この日はゆっくり資料館を見学する時間など無かったので、 結果的にはこれでよかったのかもしれない。
 今回の北関東史跡巡りでは、埼玉、群馬、栃木の、日本100名城指定城跡すべてを巡る予定にしており、 ここまでは順調である。
 このあと最大の難所は、同じく群馬県内にある巨大山城・金山城となるだろう。  金山城は、スタンプ設置場所自体が、山城の山頂部にあり、一切のごまかしが効かない難所である。
 既婚子持ちの中年男が、今回のような泊まりで史跡巡りをする機会なんて滅多にないので、万が一、予定していた史跡巡りの 一つでも取りこぼして、残尿感を残したまま終了し、また来なければならなくなったら目も当てられないだろう。
 私は駐車場に戻ってきて、ふんどしを締めなおして、次の目的地である国宝・ 富岡製糸場へ向けて、車を走らせた。


訪問日&撮影日 2016年08月14日

(※百名城スタンプ設置場所)
箕郷支所受付(土日祝など休館日は、庁舎北側、西奥にある休日・夜間受付窓口で)

@箕郷支所受付(100名城スタンプ設置場所)


A搦手口


B本丸跡


C御前曲輪


D御前曲輪井戸


E本丸周辺の空掘


F三の丸跡


G郭馬出西虎口の城門(復元工事中)

交通アクセス

JR信越本線・上越新幹線「高崎」駅から群馬バス「箕郷行き」で約30分「箕郷本町」下車。 徒歩約20分

駐車場 有

100名城巡りドライブ難易度 (★)

(★1つ)非常に易しい
(★2つ)易しい
(★3つ)ふつう
(★4つ)難しい
(★5つ)非常に難しい

おすすめアクセス方法
搦手口近くに広々とした無料駐車場があるので、自動車によるアクセスがおすすめ。
住所
〒370-3105 群馬県高崎市箕郷町西明屋ほか

地図中の16番

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