国宝 室生寺本堂(灌頂堂) 奈良県宇陀市


室生寺
本堂(灌頂堂)
国宝
1308年(延慶元年)

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(歴史)

奈良時代末期、この地で皇太子山部親王(後の桓武天皇)の病平癒の祈願が、興福寺 の五人の高僧によって行われ、これに卓効があったことから、勅命により、興福寺の賢mによって室生寺の開基となった。  賢mが793年に没した後は、弟子の修円に引き継がれ造営された。
 灌頂堂は真言密教の大切な法儀である灌頂(かんじょう)を行う建物であり、真言寺院の中心であることから本堂とも呼ばれている。  延慶元年(1308年)の建立であり、五間四方入母屋造りで和様と大仏様の折衷様式を示している。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

この室生寺には、奥深い山のその静まり返った雰囲気が好きで、何度も足を運んでいるのだが、ゴールデンウィークの時期になると それは一変する。 室生寺が一年で最も美しいとされる石楠花の花が咲く時期が、ちょうどこのゴールデンウィークの時期と重なるからだ。
 この日は私も石楠花が咲き乱れる美しい境内を目当てに来たのだが、境内には参拝客があふれ返っており、この灌頂堂を始め、他の堂塔も 人がいない状態で写真におさめるのは不可能に近かった。
 室生寺の素晴らしさは、石楠花の美しさよりも、この灌頂堂などの古くて美しい建造物はもちろん、 密教美術を現在に伝える貴重な仏像が、数多く現存する点である。  室生寺の素晴らしさを堪能したい方は、人が多い石楠花の咲く時期以外に、ゆっくり参拝することをおすすめしたい。


初回訪問日&撮影日 2011年04月30日

(※国宝建造物撮影ポイント)

色々な方向から自由に撮影可能


五重塔(国宝)

金堂(国宝)
アクセス
近鉄大阪線『室生口大野駅』から奈良交通バス『室生寺前』下車すぐ

駐車場 門前に有料駐車場数か所あり

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
有料駐車場が数か所あるので自動車がおすすめ

住所
奈良県宇陀市室生区室生


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