乙宝寺(真言宗智山派)
三重塔
24.2m
重要文化財
(元和06年 1620年)


HOMEに戻る

重要文化財の仏塔画像ギャラリーに戻る

乙宝寺 三重塔
Oppouji Temple

(歴史)

乙宝寺の創建は、天平8年(736年)聖武天皇の勅願により、行儀菩薩と婆羅門僧正の二人が開山したと 伝えられる。 「今昔物語」「古今著聞集」などにこのてらにまつわることが記されている。

三重塔は、村上城主・村上義明が願主となり、慶長19年起工、元和6年(1620年)に完成した。
 昭和26〜28年解体修理し往時の姿に復元された塔は、純和様で重要文化財に指定されている。


(仏塔訪問日記)

この日は朝一で山形市内のホテルをレンタカーで出発した後、山形県鶴岡市内の羽黒山五重塔と、善寳寺五重塔を参拝し、 そこから一挙に、新潟県胎内市まで車を走らせ、この乙宝寺にやってきた。
 その100km近い道のりのほとんどが一般道だったので、時間的に心配だったが、 道中が空いており、山形県鶴岡市を昼の12時頃出発し、新潟県胎内市の乙宝寺に到着したのは、13時50分頃と、予定より大分早く到着した。
 早く到着したのは良かったのだが、日本海名物、『波の花』(※波打ち際の白く泡立った部分、これが石鹸の泡みたいになって 強風に吹かれて国道に飛んでくる現象)により、レンタカーのフロントガラスが半端なく汚れてしまった。
 後から知ったのだが、思いっきり塩を含んだ『波の花』は、車体に対しては被害甚大だそうだ。
 翌日に汚れたまま返したレンタカーは大丈夫だったのか、気になるところであったが、今になっても 何も言ってこないところを見ると大丈夫だったのだろう・・・。
 そんなこんなで、乙宝寺に到着。 山形県内で降ってた大雨は、新潟県内に入ると嘘のように晴れ上がり、 この乙宝寺ではこの日初めて、晴れ渡った状態で撮影ができた。
 蓮池を横目に仁王門をくぐると、重要文化財である素晴らしい三重塔が、その右手前に建っていた。
 やっぱり重要文化財の仏塔は、指定無の仏塔とはどこかしら別格の雰囲気が漂う。 素木造りで、一切の 装飾を用いない、純和様のその姿は、先ほど行って感動した、国宝『羽黒山五重塔』にも通じる荘厳さがある。
 実は当初、ここ乙宝寺へは距離的な理由により、前日まで旅行行程に含めるかどうか迷っていた。
 しかし、半ば強引に友人を説き伏せ、観光コースを減らしてでも、はるばる新潟県までやって来て本当に良かったと思う。
 今回2泊3日の旅行で、宮城、山形、新潟の合計8基の仏塔を巡ったが、これら2基の塔は、 間違いなくツートップの素晴らしさだった。

私たちは乙宝寺の素晴らしさを堪能した後、せっかく新潟県内まで来たことであるし、時間的にも余裕が あったので、次は100名城の一つ、『新発田城』へ向かった。


初回訪問&撮影日 2012年11月08日


HOMEに戻る


@入口付近

A弁天堂(新潟県指定文化財)

B仁王門

C境内

D大日堂へ向かう参道

E大日堂

F大日堂内にある三重塔の模型その1

G大日堂内にある三重塔の模型その2

H三重塔(重要文化財)

I三重塔別角度(重要文化財)
乙宝寺への交通アクセス
平木田駅より車で約10分(最寄り駅)

中条駅より車で約15分、バス桃崎浜行きで「乙」停留所下車徒歩1分

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

乙宝寺へのおすすめアクセス方法

駅から非常に遠いので、自動車がおすすめである。

住所
新潟県胎内市乙1112

より大きな地図で 日本国宝&重文指定主要仏塔マップ を表示

HOMEに戻る