成福院八角三重塔(摩尼宝塔) Jofukuin Temple

成福院のパンフレットによると、大永3年の大火により、過去の記録は全て焼失して、その詳細は明らかではないが、 中興尭栄重源房(192世山主)は美濃の人で、天文8年12月に検校となり再建されたという。 弘法大師を宗祖とし、高野山 金剛峰寺(こんごうぶじ)を総本山とする高野山真言宗の寺である。
 この摩尼宝塔は、前住職、故・上田天瑞大僧正が、ビルマ仏教協会より贈呈された釈迦仏像と大蔵経を本尊とする塔を建立する発案をして、工事が開始され、 その遺志を継ぎ、仲下住職が昭和59年に完成させたものである。


(仏塔訪問日記)

高野山内には数多くの仏塔が存在するが、最後に来たのがこの昭和に建てられた八角三重塔である。
 八角三重塔といえば、長野県の国宝、安楽寺八角三重塔を思い浮かべるが、この成福院のそれは、 全く違った形状をしており、おそらく、建築した人のオリジナルのものでないかと思う。

近年の八角三重塔といえば他に、吉野山金峯山寺のものもあるが、これもまた、どの仏塔にも全く似ておらず、 こういうフォルムの仏塔を、新たに創り出す建築家の創造力は、すごいなと思いつつ、下界より 少し涼しげだった、高野山を後にした。


初回訪問&撮影日 2010年07月24日


交通アクセス

南海高野線「高野山駅」から南海りんかんバス「蓮華谷」バス停下車すぐ


駐車場 高野山内に数か所あり

仏塔巡礼ドライブ難易度 ふつう(★★★)

(★)・・・・・・・・・・非常に易しい
(★★)・・・・・・・・易しい
(★★★)・・・・・・ふつう
(★★★★)・・・・難しい
(★★★★★)・・非常に難しい

住所 和歌山県伊都郡高野町高野山
おすすめアクセス方法

関西各電鉄会社より発売されている『高野山1dayチケット』がおすすめ 発売時期等要問合せ

自動車の場合、371号線は道幅が狭くドライブ難易度高。
370号480号経由がおすすめ