指定無 笠覆寺 多宝塔 (名古屋市南区笠寺町上新町83番地)


笠覆寺(真言宗智山派)
多宝塔
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指定無
宝暦3年(1753年)

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(歴史)

寺伝によれば、天平5年(733年)、僧・善光が浜辺に打ち上げられた流木を以て十一面観音像を彫り、現在の南区粕畠町にその像を祀る天林山小松寺を建立したのが始まりであるという。 その後1世紀以上を経て堂宇は朽ち、観音像は雨露にさらされるがままになっていた。 ある時、旅の途中で通りかかった藤原兼平(923〜930)が、雨の日にこの観音像を笠で覆った娘を見初め、都へ連れ帰り玉照姫と名付け妻とした。 この縁で兼平と姫により現在の場所に観音像を祀る寺が建立され、笠で覆う寺、即ち笠覆寺と名付けられたという。 笠寺の通称・地名等もこの寺院名に由来する。
 多宝塔は江戸時代初期の正保年中(1644〜7年)に建てられた、銅板葺、一辺 4.83mの塔である。 内部に阿弥陀如来像を安置する。


(仏塔訪問日記)

この日は早朝から新幹線に乗り、バスに乗り継いで、静岡県の国宝・久能山東照宮へ行き、 帰りに新幹線と在来線を乗り継ぎ愛知県西尾市の国宝・金蓮寺に立ち寄った後、最後に電車を乗り継いで、 名鉄名古屋本線「本笠寺」駅へ行き、 下車歩いてすぐの場所にあるここ、笠覆寺へやってきた。
 時間的にはすでに午後4時30分を過ぎていたが、ちょうど帰りの路線の駅が最寄駅であり、駅から歩いてすぐの場所にあり、 しかも境内立ち入り自由ということだったので、せっかくなので立ち寄ってみることにした。
 「本笠寺」駅をおりると小雨が降ってきたが、かまわず歩いていくと、すぐに境内に到着。  広々とした境内に、巨大な本堂と、仁王門・西門・多宝塔・鐘楼が間隔をあけて配置されていた。
 で、私の参拝のメインである多宝塔についてだが、文化財指定はされていないものの、宝暦3年(1753)建立と、歴史のある貴重な仏塔であるのだが、 上重の部分がすっぽりと網に覆われており、最も見ておきたい組ものの部分がほとんど見えなかった。
 本来、こういう古建築は、建立されたそのままの姿で見てみたいところだが、こういうネット等が張られたりして、 後年に手が加えられた部分があると、仕方がないことだとはいえ、少しがっかりしてしまう。
 そのことにより、本来の美しさがわからず、この多宝塔の感想を何て言っていいのか分からくなるのである。
 ただ唯一、銅板葺の屋根だけは、古い多宝塔としては少しだけ珍しく感じたが・・・。

笠覆寺の拝観を終えた頃には、雨量も増してきたが、最後まで傘をささずに駅の方へ帰っていった。


初回訪問日&撮影日 2016年09月14日


@西門


A多宝塔


B本堂


C鐘楼

笠覆寺への交通アクセス
名鉄名古屋本線「本笠寺」駅より徒歩約3分

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

笠覆寺へのおすすめアクセス方法

駅から近いので電車によるアクセスがおすすめ。
住所
愛知県名古屋市南区笠寺町上新町83番地


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