清大寺五重塔 Seidaiji Temple

昭和62年(1987年)に落慶した清大寺は、地元出身で相互タクシー創業者の多田清によって建立された。
 五重塔は、日本最大規模のものとして知られているが、清大寺の経営悪化の結果、公売に出されることに なるも、1件の問い合わせも無い状態が続いているという。


(仏塔訪問日記)

色々なホームページや書籍で、いわゆる『B級スポット』として紹介されることが多いこの清大寺。

まず土産物街から見る、巨大五重塔は、京都の一大観光スポットである『清水坂』から見た『法観寺五重塔』を思い出させる。 もし、すべての土産物屋が営業していて観光客であふれていれば、かなりの絶景スポットになったであろう。

仁王門をくぐり目に入るのは巨大大仏殿。これは言うまでも無く、 奈良の『東大寺』であろう。中にある大仏座像は一目で、『東大寺』の大仏よりも巨大であることが分かる。

五重塔へ向かう途中の回廊は、奈良の『長谷寺』の登廊を思い出した。中国のものを再現したという九龍壁などを経て、到達した五重塔はやはり、 木造日本一の高さの『東寺』の五重塔を意識して建てられたのであろうか?五重塔好きなら一度は憧れるであろう、最上層に上って勾欄(こうらん)にひじをかけて景色を眺めるという 夢を、この五重塔は、電動エレベーターを使って、いとも簡単にかなえてくれる。

色々な有名寺院を一度に楽しめるように、この巨大寺院と門前町まで作ってしまった故多田清氏のそのスケールのでかさには頭が下がる思いである。 その狙いはよく分かるのだが、ゴーストタウンとなり、『B級スポット』と揶揄されるに至ってしまったのは残念な限りである。


初回訪問&撮影日 2010年11月06日


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大仏殿


九龍壁


勾欄の部分にのぼれる


ほとんど閉店中の土産店街から見た五重塔

日本一巨大な大仏座像とその他の像


奈良の長谷寺を彷彿させる回廊


五重塔最上階から勝山城(博物館)をのぞむ


仁王像
交通アクセス

勝山永平寺線 「勝山駅」下車 京福バス「大仏前」下車8分

駐車場 あり

仏塔巡礼ドライブ難易度(★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

住所

〒911-0811 福井県勝山市片瀬50字
おすすめアクセス方法

当初は多くの観光客を見込んでいただけあって、超巨大な駐車場(無料)がある。 道もいいので自動車によるアクセスがいい。