指定無 善光寺雲上殿 多宝塔 (長野市箱清水3丁目1775番地)


善光寺雲上殿(無宗派単立)
多宝塔
39.4m
指定無
昭和24年(1949年)

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(歴史)

善光寺雲上殿は、本堂から北へ約1km、地附山の中腹にある大納骨堂である。  本殿は昭和24年に落慶し、本殿と渡り廊下でつながれた西納骨堂が平成9年に、 東納骨堂が平成27年に新たに建立された。

善光寺雲上殿多宝塔は、本殿の建物の一部になっており、 入母屋のお堂の中央に多宝塔を置いた形になっている。
 昭和24年建立のコンクリート製建造物。 高さ39.4m。


(仏塔訪問日記)

善光寺へ来て、善光寺共通参拝券を購入し、善光寺本堂内陣、山門内部、 日本忠霊殿(善光寺博物館)と、ひととおり見学し終えた私は、次にどうするかで迷っていた。
 善光寺本堂から北に約1.3kmの山の中腹にある、善光寺雲上殿多宝塔を拝観するために、徒歩でそこへ向かうか、 それとも、その多宝塔を望遠カメラで写真に撮って、それで善光寺雲上殿多宝塔は拝観済みということにして、 仲見世通りでゆっくり買い物やグルメを楽しんでから帰るかという二択でである。
 帰りの鉄道のチケットも購入済みだったので、あまり長居はできないため、 時間的に、善光寺雲上殿多宝塔のある場所まで山道を徒歩で行くか、仲見世通りでショッピングするか、 どちらか一方しかすることができなかったのである。
 私は迷った挙句、今回は仲見世通り散策は諦めて、善光寺雲上殿多宝塔の場所まで徒歩約35分、 距離約1.3kmの道のりを歩いていくことにした。
 仲見世通りに関しては、今後、誰かとまた善光寺に来ることがあった場合にその時にでもゆっくり散策できるだろうが、 歩道もない1.3kmの車道を、30分以上かけて歩いていく善光寺雲上殿に関しては、 一人で来た今回にしか、行く機会はないだろうからである。
 ちなみに雲上殿へは、バスでも行けるのだが、便数が極端に少ないため、 そんなの待っていたら更に余計に時間を費やしてしまうので、雲上殿拝観を決定するやいなや、 私の脚は、ハイキングモードに変化。 超速歩きで雲上殿へ続く車道をのぼって行った。

この日は5月24日。 覚悟はしてたものの、日差しは強く、真夏並みほどではないものの、 山の中腹まで続く歩道のない車道を、早歩きで歩いていくには十分すぎる暑さで、雲上殿へ着いた頃には汗だくになっていた。
 しかし、暑い中を長い時間、山の車道を歩いてきて、やっと到着した達成感はなかなかのものである。  『雲上殿』の名前のとおり、まるで雲の上の極楽浄土に到着したかのような、清々しい気持ちになった・・・、 とはいいすぎではあるが、誰もいない雑草が生えた広い境内に建つ、その多宝塔風本殿や、東納骨堂、西納骨堂を見ると、 麓から見たのとはまた違った、荘厳な雰囲気を自分の肌で感じることはできた。
 多宝塔そのものは、昭和に建てられたコンクリート造であり、本格的な多宝塔建築ではなく、 本殿と一体化した多宝塔風建築であるが、仏塔をメインに扱ったサイトをやっている以上、多宝塔風建築でも、 多宝塔には変わりはなく、麓から肉眼で見ておきながら、境内まで行かずに帰るなんてありえないことだ。
 望遠カメラで撮って済まさずに、わざわざ雲上殿境内までやってきて、心の底から良かったと思う。


初回訪問日&撮影日 2017年05月24日


@善光寺本堂裏手から望遠カメラで撮った多宝塔


Aビルマ戦没者慰霊塔


B雲上殿境内


C雲上殿本殿


日本忠霊殿三重塔

善光寺本堂(国宝)
善光寺雲上殿への交通アクセス
長野駅バスターミナルより、71系統(バードライン戸隠線)で約20分。  「雲上殿」バス停下車、徒歩約3分
または、善光寺本堂から徒歩約30分

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

善光寺雲上殿へのおすすめアクセス方法

なるべく自動車によるアクセスがおすすめ。

住所
長野市箱清水3丁目1775番地


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