一乗寺 三重塔
国宝
(1171年 平安時代後期)
21.7m

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一乗寺 三重塔 Ichijoji Temple

寺伝では孝徳天皇の勅願で650年に創建、開基(創立者)は、 天竺(インド)から紫の雲に乗って飛来したとされる、伝説的人物・法道仙人とされる。
 三重塔は、伏鉢の銘から、承安元年(1171年)の建立と判明する。逓減率が大きく独特のフォルム のこの三重塔は、京都奈良の仏塔を除き、日本最古を誇る。


(仏塔訪問日記)

斑鳩寺と、石峯寺六條八幡宮の三重塔も同じ日に巡ったのだが、国宝に指定されているだけあって、 一乗寺三重塔の存在感、古塔としての迫力は、兵庫県の他のどの塔をも凌駕していた気がする。

それは単純に一番古いからとかそういうものじゃなくて、最上層の屋根が平たく軒が深い不思議なそのフォルムや、 上層に向けての大きな逓減による安定美などにより醸し出される独特の雰囲気によるものだろうか。

また平安時代建立と、超古塔が多い奈良県を含めても、日本ベスト10に入る古さの仏塔であるにもかかわらず、1171年という創建年度が はっきりしているのは、非常にレアなケースである。



初回訪問&撮影日(2010年4月11日)


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実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


大悲閣(金堂)重要文化財


弁天堂妙見堂(重要文化財)

三重塔(国宝)

三重塔(国宝)

より大きな地図で 日本国宝&重文指定仏塔マップ を表示
交通アクセス

JR山陽本線「姫路駅」から神姫バス「法華山一乗寺」下車すぐ

駐車場あり

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

(★)・・・・・・・・・・非常に易しい
(★★)・・・・・・・・易しい
(★★★)・・・・・・ふつう
(★★★★)・・・・難しい
(★★★★★)・・非常に難しい

兵庫県加西市坂本町821-17
仏塔巡りおすすめアクセス方法

道中は狭い道が少なく、駐車場が広々しているので、自動車がおすすめである。