国宝 大崎八幡宮 本殿・石の間・拝殿 宮城県仙台市青葉区


正面から見た拝殿部分


左から本殿・石の間・拝殿

大崎八幡宮
本堂・石の間・拝殿
国宝
1607年(慶長12年)

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(歴史)

平安時代、東夷征伐に際して坂上田村麻呂は、武運長久を祈念するため、守護神である宇佐八幡宮を現在の 岩手県奥州市(水沢)に勧請、鎮守府八幡宮と称した。 室町時代には、奥州探題大崎氏がこれを自領、現大崎市田尻に 遷した為、大崎八幡宮と呼ばれるようになる。
 慶長9年(1604年)、伊達政宗が仙台を開府するにあたって、現在の仙台市中心部から北西の方向に位置する場所に遷す。
 社殿はこのとき新たに造営したもので、慶長9年(1604)に事始を行い、慶長12年(1607)に遷宮。  「本殿」と「拝殿」との間に「石の間」を設け、これらを一体とした「権現造」の形式が採られており、現存する権現造の遺構としては最古のものになる。  造営には京都や和歌山出身の工匠や絵師、錺師が呼ばれ、彫刻、彩色および錺金具で彩られた社殿は、桃山時代の装飾的な様式を代表する建築の一つとして貴重である。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

この大崎八幡宮へは、レンタカーで、同じ仙台市内の孝勝寺陸奥国分寺仙台城というルートを走らせた後に訪問した。
 あらかじめ得てた情報では、国宝である社殿の場所に行くには、100段前後の石段を歩いて登らないといけないという ことだったが、駐車場から2〜3分程度歩くと、いともあっさり社殿に到着。
 どうやら、大石段を通って表参道から 社殿の場所へ向かって参拝するのは、バスできた場合に、バス停のある場所から境内に入った場合のようだ。
 ということで、車を停めた駐車場から社殿に向けて鬱蒼とした森の中を歩いていると、ほどなく重要文化財長床まで到着。  それをくぐると、鮮やかな彩色がなされた社殿(本殿・石の間・拝殿)が 目に飛び込んできた。
 この建物、一見、正面の部分が『本殿』のように思われがちだが、正面から見える部分は『拝殿』と呼ばれている部分で、『本殿』は『拝殿』の背後にある。  しかし『拝殿』の左右に柵がしてあるため、『本殿』の場所へは行くことが出来ないので、『本殿』は柵越しにしか見ることができない。
 私たちが仕方なく、柵越しに『本殿』や『石の間』を撮影していると、横から40代くらいの中年男性二人が、カメラ片手にしれ〜と、歩いてきた。  様子を見ていると、その中年男性たちは何と、いきなりその柵の手前の通路を越えようとしたのである。
 「そこから入ってはダメですよ!」・・・・当然の如く神社の宮司に注意され、その二人は退散していた。
 しかしそのうちの一人が、去り際に素早く、本殿の写真を撮っていたのを、私は見逃さなかった。
 「世の中には少年のような心を持った中年もいるのだな〜。」と、私は目を細めながら、しみじみとその光景を見ていたのだが、その国宝建造物に対する探究心というか、執念に関しては、私も 見習うべきなのかもしれない・・・。

そんなしみじみとした気分で、次は大崎八幡宮の近くにある龍宝寺多宝塔へ徒歩で向かった。


初回訪問日&撮影日 2012年11月07日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能だが、後方の本殿と石の間部分は立地の関係上、柵越しにしか撮影できない。


駐車場側鳥居

割拝殿様式の長床(重要文化財)

割拝殿様式の長床(重要文化財)

正面から見た拝殿(国宝)

向かって左側から見た本殿・石の間・拝殿
(すべて合わせて1棟の建造物 国宝)

石段側鳥居
アクセス
JR仙台駅15番バス乗り場より、バスで20分、八幡宮バス停下車
JR東北福祉大学前駅より徒歩約15分

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
どのアクセス方法でも問題ない

住所
〒980−0871 宮城県仙台市青葉区八幡4丁目6−1


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