国宝 朝光寺本堂 兵庫県加東市


朝光寺
本堂
国宝
室町時代中期

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(歴史)

伝承によれば、651年、法道仙人が権現山に開基したといわれる。現在地に移転したのは、平安末期1189年(文治5年)ということである。  1504〜20年には赤松義村が再興した。
 本堂は、和様を基調にして、唐様を取り入れた密教寺院の折衷様式の典型と言われている。  寄棟造、本瓦葺き。厨子裏板の墨書により応永20年(1413年)に本尊を移し、正長元年(1428年)に屋根の瓦葺きが完成したことがわかっている。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

法道仙人は、仏教伝来期にこの朝光寺をはじめ、播磨平野周辺に多くの寺院を開基したとされ、 天竺(インド)から紫の雲に乗って飛来し、陰陽道など不思議な超能力を持っていたという。
 なかば創作のようなエピソードだが、 この周辺に数多くの寺院を創建した人物が存在したのは確かだろう。
 法道仙人の開基とされる寺院の中で、私が参拝したのは他に、一乗寺伽耶院奥山寺如意寺石峯寺などがある。
 法道仙人がこの辺りで次々に寺院を開基したのは、西暦640年代から650年代と、現存最古と言われる法隆寺伽藍が建てられた年代よりも前である。 だから、それら寺院の、創建時建造物は何も現存していない。  とはいえ、どの寺院も京都や奈良の寺院に無い独特の雰囲気を醸し出しており、法道仙人の影響力は現在の世まで伝わっているのかもしれない。
 特にこの朝光寺本堂は、奈良や平安の都から遠く離れたこの地で、長い風雪を耐え抜いた山岳寺院建造物としての威厳に満ちており、その存在さえ不確かな法道仙人ではあるが、その魂は、確実にここにも宿っているとさえ思えてきた。


初回訪問日&撮影日 2010年10月30日

(※国宝建造物撮影ポイント)

外観は自由に撮影可能


多宝塔(県指定重要文化財)

本堂(国宝)
アクセス
加古川線「社町駅」から神姫バス 朝光寺口下車徒歩50分

駐車場 有

仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★)

★1つ→非常に易しい
★2つ→易しい
★3つ→ふつう
★4つ→難しい
★5つ→非常に難しい

仏塔巡礼おすすめアクセス方法
自動車がおすすめ

住所
兵庫県加東市社町畑609


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