国宝 栄山寺八角堂 (奈良県五條市)栄山寺(真言宗豊山派) 八角堂 国宝 奈良時代 HOMEに戻る |
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(歴史)栄山寺は古く前山寺(さきやまでら)と呼ばれ、養老3年(719)に藤原鎌足の孫武智麻呂が建立したと伝えられている。
八角堂は、藤原南家武智麻呂の息子である仲麻呂が父母の死後、追善供養のために建立(天平宝宇年間)。
実験的企画 国宝建築評価チャート図国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化(※)評価基準 ○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。 ○美しさ 見た目の美しさを点数化。 ○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。 ○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。 以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。 (国宝建造物訪問日記)奈良の中心部から少し離れたそれ程大きくないこの栄山寺で、『法隆寺夢殿』と並ぶもしくは、それ以上に古い、現存最古の八角堂があるのは 驚きだった。 他の都道府県ではこの八角堂より古い木造建築は存在しないわけで、そういった点でも、もっと参拝客が訪れて 評価されてもいい寺院だと思った。 この日は友人の運転で、『千早城』と『高取城』を巡った後、この栄山寺に立ち寄った。 実は当初、
栄山寺は予定コースには含まれておらず、『高取城』の後は、『和歌山城』へ行く予定にしていた。 しかし、『和歌山城』は『高取城』から、
少し遠いことと、友人が少し疲れていたこともあって、急遽、国宝建造物である『八角堂』を有するこの『栄山寺』に立ち寄る
ことにした訳である。
境内には私たち以外参拝客はおらず、八角堂をはじめとする建造物をゆっくり参拝できた。 気になったのは、八角堂周辺の
監視カメラが異常に多かったこと。 内部は撮影禁止だったのでもちろん撮らず、外観のみを撮影したが、
何か監視されているようで落ち着かなかった。
初回訪問日&撮影日 2012年08月01日
(※国宝建造物撮影ポイント)外観は自由に撮影可能 |
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@梵鐘(国宝)
銘文から延喜17年(917年)の製作とのこと。 京都の神護寺、宇治の平等院の鐘と共に「平安三絶の鐘」として知られている。
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A石塔婆(石造七重塔)重要文化財 平安時代後期のもの |
B塔之堂(大日堂) 手前の看板には重要文化財と書かれているが、国指定文化財等データベースには出ていなかったので違うかもしれない。 |
C本堂と手前は石灯篭(重要文化財) 本堂自体は無指定だが、内部に安置する薬師如来座像と木造十二神将像は重要文化財。手前の石灯篭も重要文化財である。 |
D八角堂(国宝) 細長い境内の一番奥にあった。内部は撮影禁止。周りには監視カメラが多数設置されており、不正をすればすぐに 分かってしまうだろう。 |
E八角堂(国宝) 正面から撮影。手前に木々が多く、全体像を写真におさめようとしたら、どうしても見上げたアングルになってしまう。 |
F本堂裏側にある資料館 本堂内部はあまりよく見えなかったので、裏側の資料館へ。 |
G八角堂の模型 この模型は平成22年に中井一郎さんが模写して寄進したものだという。 |
Hバス停に描かれていたマスコットキャラ 明らかに榮山寺の八角堂をイメージしたと思われるご当地マスコットキャラ。 |
I栄山寺の横で流れる吉野川 拝観後下に下りると、若者たちがカヌーを楽しんでいた。 |
アクセス
JR五条駅・五條バスセンターより奈良交通バス「西阿田」または「東八田」ゆきに乗り「栄山寺前」下車すぐ(但し便数は少なく平日のみ運行)。もしくは「八木駅」「近鉄高田駅」「大淀バスセンター」ゆきに乗り「栄山寺口」で下車し今井町交差点を南へ徒歩10分ほど JR五条駅から直接徒歩で25分くらい 駐車場 有 国宝巡りドライブ難易度(★★) ★1つ→非常に易しい ★2つ→易しい ★3つ→ふつう ★4つ→難しい ★5つ→非常に難しい 国宝巡りおすすめアクセス方法 バスの便数は少ないので自動車によるアクセスがおすすめ 但し、駐車場は少し狭い。 五條駅から直接徒歩でも25分程度 住所 五條市小島町503 |