国宝 上醍醐寺薬師堂 (京都市伏見区)


醍醐寺(上醍醐)(真言宗醍醐派総本山)
薬師堂
国宝
1121年(保安02年)

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(歴史)

874年空海の孫弟子にあたる理源大師聖宝が准胝観音並びに、 如意輪観音を笠取山頂上に迎えて開山、聖宝は同山頂付近を「醍醐山」と名付け、後に「上醍醐」と呼ばれるようになる。  本堂や五重塔周辺の大伽藍は、後に醍醐天皇が醍醐山麓の広大な平地に発展させた「下醍醐」と呼ばれる場所であり、 上醍醐と下醍醐は険しい山道で隔てられ、徒歩で一時間は有するという。
 薬師堂は平安後期に建てられた上醍醐最古の建造物である。堂内蟇股は、所謂本蟇股の最も古い 例の一つとして知られる。


実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


(国宝建造物訪問日記)

この薬師堂や清瀧宮拝殿のある上醍醐へは、醍醐寺の女人堂から片道1時間前後、険しい山道をハイキングして来なければならない。
 ハイキング途中、見た目70代前後くらいの男女の集団が、ベンチで休憩していた。 正直、私もそこで休憩したかったのだが、心の中で、 「この人たちに比べたら自分はまだまだ若い。この程度の山道を登るのに休憩なんてしてどうするんだ?」と、変な プライドの独り言が聞こえてきた。
 だから私は、ほとんど休憩を取らずに息を切らせながら、一挙に清瀧宮拝殿のある場所まで駆け上がった。

上醍醐では、清瀧宮拝殿とこの薬師堂が国宝指定されている。 どちらも狭い山肌に建っているために、全体像を撮影するのは 難しかった。
 この日は国宝建造物の撮影がメインであり、上醍醐下山後に、南禅寺と、 銀閣寺三十三間堂妙法院豊国神社の参拝を控えていたので、 薬師堂から先の開山堂(重要文化財)まで行こうかどうか迷ったが、 せっかくここまで来たのだし、山内のすべてのお堂を見て回った。

下山途中、先程ベンチで休憩していた男女の集団に出会い、そのうちの一人の男性が私に、「あとどれくらいですか?」と 尋ねてきた。
 私は、「あと少しです。がんばってくださいね」。と、笑顔で答えた。 その人は「ありがとう。やっぱり若い人は体力あるな〜」 と感心されていた。
 私は妙に誇らしげな気持ちになり、軽快なステップで(?)山道を降りて行った。 表情は少しニヤけていたかもしれないが、 山道で周りに人がいないので気にならなかった。 
 次の日、案の定ではあるが、無理したのがたたって酷い筋肉痛になり、2〜3日は引かなかった・・・。


初回訪問日&撮影日 2012年06月07日

(※国宝建造物撮影ポイント)
外観は自由に撮影可能

上醍醐への登山スタート地点の女人堂

醍醐水

薬師堂(国宝)

清瀧宮拝殿(国宝)

五大堂

如意輪堂(重要文化財)

開山堂(重要文化財)

開山堂(重要文化財)
アクセス
地下鉄醍醐駅より徒歩10分(JR・京阪・地下鉄)山科駅より京阪バス「醍醐三宝院」下車すぐの 醍醐寺(下醍醐)から約1時間の登山

駐車場 無

仏塔巡礼ドライブ難易度 (―)

(★)・・・・・・・・・・非常に易しい
(★★)・・・・・・・・易しい
(★★★)・・・・・・ふつう
(★★★★)・・・・難しい
(★★★★★)・・非常に難しい

国宝建造物巡りおすすめアクセス方法
アクセスは必然的に醍醐寺女人堂から徒歩の登山となるのだが、 片道50分〜1時間以上は見ておいた方がいい。
水筒必携。トイレはすませておくこと

京都市伏見区醍醐醍醐山


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