石山寺 多宝塔
国宝
(1194年 鎌倉時代前期)
17.2m

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石山寺 多宝塔
(Ishiyamadera Temple)

石山寺は、聖武天皇の勅願により天平勝宝元年、良弁僧正を開基として開かれた寺院である。 また、紫式部が参籠して『源氏物語』を書きはじめたとも伝わる。
 多宝塔は建久5年(1194)建立で、年代の明らかで大規模な改修を行っていないものの中では、 日本最古である。内部には快慶作の大日如来像を安置する。


(仏塔訪問日記)

『源氏物語』が書かれた所として有名な石山寺。
塔身の細い上重が大きな屋根を支えるこの多宝塔は、日本現存最古のもので、本堂とともに国宝に指定されている。
 この大きな屋根の曲線美といい、広い下重の安定感といい、 一目見てこの多宝塔が、他の多宝塔とは一線を画した存在であることが分かる。

まれに、その塔を女性的だとか、男性的だとかいう表現をすることがあるが、石山寺多宝塔は間違いなく女性的といえるだろう。
 国宝の仏塔では他に、室生寺五重塔瑠璃光寺五重塔一乗寺三重塔浄瑠璃寺三重塔慈眼院多宝塔なども女性的 といえるかもしれない。

唯一無二の美しい形状をした、女性的なその多宝塔は、紫式部ゆかりの石山寺によく似合う。



初回訪問&撮影日(2010年5月1日)


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実験的企画 国宝建築評価チャート図

国宝建築の能力値をサイト管理人が独断と偏見で点数化

(※)評価基準

○歴史 建造物の建立された年代の古さを点数化したもの。
 飛鳥時代以前(20点)、奈良時代(19点)、平安時代(18点)、 鎌倉時代(17点)、南北朝時代(16点)、室町時代(15点)、戦国時代(14点)、安土桃山時代(13点)、江戸時代前期(12点)、 江戸時代後期(10点)、明治時代(8点)、大正時代(6点)、昭和時代前期(5点)、昭和時代後期(3点)、 平成時代以降(1点)

○迫力 建造物の巨大さ、あるいは見た目の迫力を点数化したもの。

○美しさ 見た目の美しさを点数化。

○希少性 その意匠や形式などが同じ分類である建造物の現存例の少なさを点数化。

○おすすめ度 管理人のおすすめ度を点数化。主に観光満足度、その他、インパクトなどを重視。

以上はすべて、正式なものではなく、管理人の独断と偏見による評価である。


東大門(重要文化財)


紫式部像

硅灰石(国の天然記念物)と多宝塔

多宝塔(国宝)


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交通アクセス

京阪電鉄石山坂本線「石山寺」駅から徒歩10分

駐車場有

仏塔巡礼ドライブ難易度 非常に易しい(★)

(★)・・・・・・・・・・非常に易しい
(★★)・・・・・・・・易しい
(★★★)・・・・・・ふつう
(★★★★)・・・・難しい
(★★★★★)・・非常に難しい

住所 〒520-0861 滋賀県大津市石山寺1-1-1
仏塔巡礼おすすめアクセス方法

電車でも自動車でも行き易い