切幡寺 大塔 重要文化財 (1607年 江戸初期) 24.168m HOMEに戻る 重要文化財の仏塔画像ギャラリーに戻る |
切幡寺 大塔 Kirihataji Temple寺伝によれば、修行中の空海(弘法大師)が、着物がほころびた僧衣を繕うため機織の娘に継ぎ布を求めたところ、 娘は織りかけの布を惜しげもなく切りさいて差し出した。これに感激した空海が娘の願いを聞くと、 父母の供養のため千手観音を彫ってほしいとのことであった。 そこで、その場で千手観世音菩薩像を刻んで娘を得度させ、灌頂を授けたところ、 娘はたちまち即身成仏して千手観音の姿になったという。 空海はこのことを嵯峨天皇に伝えたところ、勅願によって堂宇を建立、空海の彫った千手観音を南向きに、 娘が即身成仏した千手観音を北向きに安置し本尊として開基したという。 山号や寺号は機織娘の故事にちなんでいる。 大塔は、徳川家康の勧めにより豊臣秀頼が父・秀吉の菩提を弔うため慶長12年(1607年)大坂住吉大社の神宮寺に建立した。 明治初年の廃仏毀釈により廃寺となったため明治6年(1874年)に移築された (重要文化財)。国内の二重塔では、初層も二層も方形という形式で現存しているものは当塔のみである。 (wikipediaより) (仏塔訪問日記)友人と三人で、淡路島バレーボール観戦+徳島一泊で、旅行に来たのだが、 仏塔好きの私はせっかくだから、少しでも貴重な仏塔があるお寺を参拝できないかと 考えて、真っ先に思いついたのがこの切幡寺である。 結局この二日間で、切幡寺、熊谷寺、八浄寺、千光寺、蓮華寺、 世界平和大観音寺に行ったのだが、 その中では、雰囲気、希少価値、迫力、どれをとっても切幡寺がずばぬけていた気がする。 ある本で全国の重要文化財の仏塔の中で、国宝の仏塔に負けないくらい貴重な仏塔は?という問いに、ある専門家の人は、この切幡寺が 一押しだと述べていた。 一見すると巨大な多宝塔に見えるこの塔は、多宝塔全般に見られる亀腹が無く、しかも、方形の方三間であり、構造的にどちらかというと 二重塔と言えるという人もいる。 江戸以前のこの形式である仏塔で現存するのは、この切幡寺だけであるという。 そういう意味で、その仏塔のフォルムによる希少価値という点でいえば、 安楽寺八角三重塔や、談山神社十三重塔、薬師寺東塔などに並んで非常に貴重な仏塔であると思う。 初回訪問&撮影日 2010年7月18日
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本堂 |
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交通アクセス
阿波川島駅から6.3km 駐車場有 仏塔巡礼ドライブ難易度 ふつう(★★★) ★1つ→非常に易しい ★2つ→易しい ★3つ→ふつう ★4つ→難しい ★5つ→非常に難しい 住所 徳島県阿波市市場町切幡129 |
おすすめアクセス方法
公共機関だとかなり不便である。 門前は狭い道が続くが、 慎重に行けばそれほど問題ないレベルなので、自動車がおすすめである。 |