重要文化財 山寺 立石寺 三重小塔 (山形県山形市)山寺 立石寺(天台宗) 三重小塔 重要文化財 永正16年(1519年) HOMEに戻る |
|
---|---|
(歴史)山寺は、正しくは宝珠山立石寺といい、貞観2年(860)清和天皇の勅願によって、慈覚大師が開いた
天台宗の寺である。 (仏塔訪問日記)その日私たちは、息を切らせながら1015段もの階段を登った。 すべては重要文化財の立石寺三重小塔を拝観するためである。 そしてついに登りきり、その三重小塔の姿を見た瞬間、私たちは驚愕することになった((((;゚Д゚))))。 それは岩窟内に 納められているうえに、ガラス格子戸が厳重に張られ、その姿をほとんど見ることができなかったのだ。 何のために 私たちは、はるばる山形までやって来て、1015段もの階段を上ったのだろうか・・・。 途方にくれた私たちはしばらくの間絶句し、その場に立ち尽くしていた・・・。 なぁ〜んてね(^O^)。 以上の、『せっかく1015段もの階段を登ったのに、三重小塔は
ガラス格子戸が厳重に張られていて、全容を見ることができなかった・・・』 という
一連の流れは、かなりオーバーな表現ではあるが、仏塔関連のブログやサイトで、
『山寺三重小塔』訪問の際の、お約束の流れなのである。
と、前置きはさておき、この日は2泊3日の東北旅行の最終日。
山形城を見学した後に電車で来たこの『山寺』は、この旅行の最終訪問地だった。
私は、重要文化財である三重小塔が、一応の第一目的でここに来たのだが、前途のとおり、それはまともに観ることができないことを知っていたので、
最後ぐらいは『仏塔』を少し忘れて、観光を楽しもうということで、今回の旅行の訪問先の中で、この『山寺』に最も長い滞在時間を取った。
私たちは山寺の雄大な景色の数々を十分楽しんだ後、重要文化財『三重小塔』の存在を思い出した。
苦労して1015段もの階段を駆け上がり、やっと三重小塔を見た瞬間、私たちの顔は、(´・ω・`)(´・ω・`)←こんな顔になっていた・・・。
この『山寺』の観光を最後に、2泊3日の東北旅行は終わったわけだが、旅行を通しての感想は、とにかく
「長かった」とう一言につきる。
初回訪問日&撮影日 2012年11月09日
|
|
@JR仙山線 山寺へはこの電車でやってきた。 降車して仙台方面へ立ち去る所を撮影。 気温もちょうどよく、絶好の観光日和だ。 |
A「山寺」駅駅名表示板 写真入り駅名表示板が少し珍しかったので撮影。 開山堂と納経堂が見えるこの風景は、『山寺』のメイン的位置づけかもしれない。 |
B「山寺」駅駅舎 駅のポスターには、『平成二十五年五十年に一度の御開帳〜薬師如来の御加護をすべての人々へ〜』と 書かれたポスターが貼ってあった。 残念ながらここに来たのは平成24年である。 |
C駅前から見た風景 駅前からは、はるか山頂近くの堂塔の数々が見える。 あんな高い場所まで登るのかと考えると、心が折れそうになる 人もいるかもしれない。 |
D根本中堂(重要文化財) 延文元年(1356年)初代山形城主・斯波兼頼が再建した、入母屋造・五間四面の建物で、ブナ材の建造物では日本最古 といわれ、天台宗仏教道場の形式がよく保存されているという。 |
E根本中堂(重要文化財) その堂内には、慈覚大師作と伝える木造薬師如来坐像が安置され、伝教大師が比叡山に灯した灯を立石寺に分けたものを、 織田信長の焼き討ちで比叡山を再建したときには逆に立石寺から分けたという、不滅の法灯を拝することができる。 |
F山門 この山門より先は、いよいよ1015段の石段である。 |
G石段 1015段とう石段の数は、 日本でも有数のものである。 ちなみに熊本県の釈迦院が3333段で、山形県の羽黒山が2446段と、上には上がある。 |
H仁王門 嘉永元年(1848)に再建されたケヤキ材の門。 左右に安置された仁王尊像は運慶の弟子たちの作といわれている。 石段は半分をすぎていたかもしれない。 若い私たちは、途中で一休みしているお年寄りたちを横目に二段飛ばし で駆け上がって行った。 |
I開山堂と納経堂(山形県指定有形文化財) ついに『山寺』のメイン的風景である、岩場に建つ『納経堂と開山堂』の場所まで来た。 1015段の階段はそれほど しんどく感じなかった。 途中で色々な堂塔や風景を見ながら登ったからあっという間に山頂近くに到着した印象だ。 |
J納経堂(左)と開山堂(右) 右の『納経堂』と呼ばれる小さな建物は、山内で最も古い建物だが、昭和62年に解体修理されている。 山形県有形指定文化財に指定。 |
K五大堂
山寺のメイン展望台とも言える五大堂の中は、常に観光客がいっぱいである。 一人の若い女性に写真を撮って欲しいと頼まれ
たので撮ってあげたら、フラッシュが光らなかったと不本意な表情をしていた。
|
L五大堂からの眺め 美しい紅葉の山々の麓にある周辺の街とJRの列車の風景は、電車模型のジオラマを見ているようだった。 |
M釈迦堂 危険な岩場にあり、以前は修行者が立ち入っていたようだが、現在は立ち入り禁止である。 それにしても山寺は見所がつきない。 |
N三重小塔(重要文化財) 参拝コースから少し外れた民家風建物の脇にある。 観光客の大半はこの場所に立ち寄りもしないかもしれない。 三重塔として見るよりも、精密な工芸品をなかに収めている巨大な岩屋として見たら、かなりの迫力かもしれない。 |
O立石寺参道周辺の食事処(信敬坊)
私たちは山を降り、ここで遅めの昼食をとることにした。
|
Pいも煮そば
私は山寺の名物である『いも煮』が入った『いも煮そば』を注文。
|
Q旅行の行程
2泊3日東北旅行の行程
|
山寺への交通アクセス
JR仙山線「山寺」駅より徒歩7分で立石寺登山口 駐車場 周辺に有料駐車場が有 仏塔巡礼ドライブ難易度 易しい(★★) ★1つ→非常に易しい ★2つ→易しい ★3つ→ふつう ★4つ→難しい ★5つ→非常に難しい 山寺へのおすすめアクセス方法 駅から近いので電車によるアクセスがおすすめである。自動車に関しては、 観光客数に対しての駐車場数が少ないようである。 住所 山形県山形市大字山寺4456-1 |
より大きな地図で 日本国宝&重文指定主要仏塔マップ を表示 |